本文へ移動

2019年バックナンバー

雑記帳

君が代

 最高裁判所は、平成24年1月16日、卒業式などで国旗掲揚、国歌斉唱の際に起立しなかったことを理由に東京都教育委員会から懲戒処分を受けた教職員について「戒告処分までは基本的に懲戒権者の裁量の範囲」との判断をしています。
 
 国歌斉唱をしない教師もしない教師、チェックする校長も校長、まるで「子供の喧嘩」ですね。
 
 もちろん教師が、どのような思想を持つかは自由です。
 しかし、組織の一員となる以上、規律違反は「非違行為」です。
 組織の一員は、自分の思想を表示することが、規律違反=非違行為になるなら、最初から組織の一員とならなければいいのですし、組織の一員であることをやめればいいのです。
 
 私自身、小学生、中学生、高校生の時(すべて公立です)、卒業式の際に起立せず、国歌斉唱をしなかった教師はいませんでした。
 特定の思想信条を授業で話す教師もいませんでした。
 
 和歌山県は保守色が強く、教師が左翼的な話をすると、父兄につるしあげられるということがありました。
 
 私がドイツ留学していたとき、語学学校の教師から「国歌をドイツ語に訳してみてごらん」といわれたことがあります。
 
 「天皇の統治が永遠に」というふうにドイツ語に訳したところ「歌は長いのにそれだけか」「動詞はないのか」と聞かれ、語学力不足の私は、「動詞は最初からありません」と言うほかは、「よくわかりません」と「笑ってごまかす」しかありませんでした。
 
 他の日本人語学生より「まし」ではありましたが・・
 
 「我が君は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで」
 という詠み人知らずの古今和歌集が「おおもと」だといわれています。
 
 「我が君」は、「夫」か「恋人」ということでしょう。
 
 なお「さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで」は科学的ではありません。
 大きな石が小さくなるのであり、逆に小さな石が集まって大きくなるということはありえません。
 もっとも「で、何か?」というところですね。
 
 現実に、戦後、「民が代」「君が代」で始まる歌を2つつくり、1番、2番にするという案もまじめに議論されたそうです。
TOPへ戻る