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2019年バックナンバー

雑記帳

メガバンクのコストカット

 大阪弁護士会の毎月の弁護士会費は、口座引落としか窓口持参で支払います。
 
 といっても、何ヶ月も滞納している場合を除き、通常は口座振替です。
 
 指定された金融機関があり、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、関西みらい銀行です。
 
 三菱UFJ銀行が、令和元年11月分から、1回の引落としあたり20円+消費税の消費税を徴収すると大阪弁護士会に通告してきたそうです。
 
 三井住友銀行、りそな銀行、関西みらい銀行は、従前通り無料ですから、銀行を変えたい人は、手続きをお早めにという連絡です。
 
 電気・ガス・水道・電話などの公共料金や、クレジットの引落とし等は、電気・ガス・水道・電話の各会社や市町村が引落とし費用を負担しています。
 多少、口座引落とし手数がかかっても、回収する費用に比べて知れています。
 
 弁護士会費の場合、弁護士会が引落とし費用を負担するわけにいきませんから、銀行に無料でしてもらっていたということになります。
 
 もっとも、銀行としても、自分の銀行をメインの口座にしてもらえれば好都合ですから、ウィン・ウィンの関係だったのかも知れません。
 
 三菱UFJ銀行は、他の引落としをする業者から、原則100円+税の手数料をとっているようです。
  20円+消費税だからありがたく思えということかも知れません。
 
 私の事務所の入っているビルの御堂筋を挟んで反対側の三菱UFJ銀行は閉店しました。ATMコーナーも廃止です。
 
 今度は、梅田新道という、国道1号線と国道2号線の境目にある三菱UFJ銀行が閉店の予定です。
 
 地下鉄御堂筋線の淀屋橋駅の最も南にある大阪営業部(旧・三和銀行本店)が、三菱UFJ銀行の有人店舗として最も近い店舗になります。
 
 ATMは淀屋橋駅の最も北にある京阪淀屋橋前です。
 最寄り駅は同じ駅ですが、御堂筋線は10両編成で、また、南北それぞれ列車と改札の間が離れていますから、結構距離があります。

 また、紙の通帳を減らす動きがメガバンクに広がってきました。
 
 三菱UFJ銀行は6月10日から顧客の申し出がなければ通帳を発行しない方針です。平成28年から通帳レスを進める三井住友銀行に追随します。
 
 紙の通帳には1口座あたり年200円の印紙税負担のほか、印刷代などの経費が生じる。銀行ごとに仕様が異なるため、銀行間でATMを共通化しにくい要因でもあります。
 
 といっても、現在の通帳をむりやり廃止はできませんから、そう簡単に通帳はなくなりません。
 
 破産申立人など情報弱者は、銀行の口車に乗って、紙の通帳の廃止手続きをとっているひとがいます。
 
 スマートフォンを含め、インターネットを利用できる人ならいいのですが、両方利用できない高齢者が、紙の通帳を廃止していたりします。
 
 長引く超低金利や異業種の参入を受け、銀行の経営環境は厳しさを増しています。
 
 地方銀行が相次いで夜間金庫の利用料を引上げるといった動きもありますが、利用者の強い反発が予想される口座維持手数料の導入や通帳の有料化にはなかなか踏込めないのが実情です。
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