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2019年バックナンバー

雑記帳

ドイツ鉄道、グレタさんにツイッターで応酬 「混雑し過ぎ」と形容され

 スウェーデンの環境活動家で国連で演説をしていたグレタ・トゥンベリさん(16)が、ドイツ鉄道の列車について「混雑し過ぎ」と形容したツイートをしました。
 
 スペインで開催されているCOP25の帰り道、スペインから、フランス、スイス(乗継のみ)、ドイツ、デンマーク、スウェーデンと電車で乗継ぐ旅のようです。
 
 ドイツ鉄道の列車の中で、たくさんの荷物に囲まれて床に座る自身の写真をツイッターに投稿し、写真には「混雑し過ぎの列車に乗ってドイツの旅。ようやく帰途につきました」という一文を添えていました。
 
 ドイツ鉄道(DB)が皮肉で応酬しました。
 
 トゥンベリさんの投稿に対して「土曜にICE74(特急列車)に乗車いただいたことをうれしく思います」「あなたが一等車の座席で我々のチームによってどれほど親切で行き届いたサービスを受けたのかについても伝えてもらえると、なお良かったのですが」ととツイートしました。「一等車」というのが皮肉ですね。
 
 トゥンベリさんは、ドイツ鉄道に問題があるというつもりはなかったと釈明したうえで「バーゼルからの私たちの列車が運行停止になってしまったので、私たちは2つの違う列車で床の上に座った。ゲッティンゲンからは座席が確保できた」「混雑した列車は発展のシンボルだとも主張、「混雑し過ぎの電車は素晴らしい兆候。なぜなら列車の需要が高いことを意味するから」とツイートしました。
 「ゲッティンゲン」は「フランクフルト」の勘違いだったようです。
 
 「満員電車」という訳をしていたニュースもありましたが、別に満員というわけではなく、単に、座席がなかったということですね。
 一等車の座席を予約していたものの、当該列車の運行がキャンセルされ、座席がなかったということのようです。
 
 ドイツの列車(といいますか、ヨーロッパ大陸の列車)は「指定席」「自由席」という区別があるわけではなく、座席指定をすると、座席指定した区間について、他の乗客が座われなくなる(指定した人が来ればのかなければならなくなる)というシステムです。
 
 ドイツ鉄道の場合、長距離列車は、さほど混んでおらず、座席指定していなくても、座れないということはあまりありません。
 
 遠距離列車の運行は、30分、あるいは、1時間に1本間隔ですから、乗客の数は余り多くない、つまり、自動車で移動する人が多いということになります。
 
 バーゼル発のドイツへの長距離列車は、間引かれることがあるようで、私も留学中に痛い目にあったことがあります。
 
 バーゼルからフランクフルトまで2時間55分、結構な時間がかかります。
 「のぞみ」なら、新大阪から東京まで2時間30分ですから、その間座れないというのは痛いですね。
 ただ、写真のように荷物をかかえているから座れないだけで、荷物がわずかの身軽な状態なら、次の駅か次の次の駅くらいで座れるものですが・・
 
 なお、一等車の料金運賃は二等車の約1.5倍、日本でいえばグリーン車のようなものです。

 結果的に、ドイツ鉄道が、間引き運転をすることを全世界に広めたことになりました。

 日本なら、人身事故、台風大雪など自然災害以外で、間引き運転をすることはありませんね。
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