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2019年バックナンバー

雑記帳

火山列島

 ニュージーランド北部沖にあるホワイト島(White Island)の火山が、令和元年12月9日、突然噴火しました。
 
 令和元年12月23日時点で、死者は19人にのぼっています。
 
 日本の火山噴火で、直近の死者が出たのは、平成26年9月27日の御嶽山の噴火です。
 
 私が小学生のころは、現在活動している火山を活火山(桜島など)、活動を休んでいる火山を休火山(富士山など)、活動を止めてしまった火山を死火山と習いました。
 
 気象庁の火山噴火予知連絡会は、平成15年に「概ね過去10000年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」を活火山と再定義し、気象庁もその定義を踏襲することになっているそうです。
 
 日本には「活火山」=「概ね過去10000年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」が110あるそうです。
 
 その半数近い47は常時観測が必要な火山とされ、観測体制が敷かれています。
 
  近畿地方に「活火山」はなさそうです。
 
 平成26年に噴火した御嶽山もその一つで、47活火山のうち最も警戒が必要な「近年、噴火活動を繰り返している火山」とされた23火山に含まれているそうです。
 
 噴火警戒レベルは、レベル1の「平常」(火山活動は静か)、レベル2は「火口周辺規制」(火口周辺が危険)、レベル3「入山規制」(噴火が発生、または予想される)、レベル4「避難準備」(居住地域に大きな被害が予想される)、レベル5「避難」(居住地域に重大な被害が及ぶ噴火)に分けられています。
 
 平成26年の噴火では、平成26年9月27日午前11時53分の噴火の後、南側斜面を噴煙が3キロ余も流れ下りました。
 
 このため気象庁は噴火後約40分の午後12時36分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルをそれまでの「1」から「3」の入山規制に引き上げました。
 
 しかし、すでに火口付近にまで多数の登山者が足を運んでおり、突然の噴火で遭難者が多数出てしまいました。
 
 噴火には、マグマが上昇し地表に出る「マグマ噴火」、マグマの熱が地中を伝わって地下水が沸騰し、圧力が急激に高まり爆発する「水蒸気爆発」などのタイプがあるそうです。
 
 GPSを用いた地殻変動観測装置が全国に約1200点設置され、火山活動にともなう地殻変動を含め、日本列島周辺で進行している様々な地殻変動を精密に計測しているようですが、「水蒸気爆発」なら、地殻は、ほとんど変動ないそうで、予知は難しかったと言うことだそうです。
 
 ただ、そんなこと考えていたら、何もできませんね。
 
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