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2019年バックナンバー

雑記帳

銀行の手数料、上げに備え令和2年「優遇」大幅見直し

 令和2年は銀行の手数料引き上げが相次ぎます。
 
 みずほ銀行は預金額に応じて手数料を優遇するプログラムを改定し、令和2年3月に振込手数料などを実質的に引き上げます。
 
 メガ銀行や地方銀行では稼働していない口座に手数料を課す検討も進んでいます。
 
 みずほ銀は預金残高などに応じ、3段階のステージがある「みずほマイレージクラブ」を大幅に見直しますが、優遇が縮小し、実質的な負担増となります。
 
 提携先のATMで現金を引き出す場合はステージを問わず、令和2年3月からセブン銀行とローソン銀行を使うと手数料が生じます。ステージの判定は令和2年1月末時点の取引状況で確定する。みずほ銀とイオン銀行のATMを対象にした時間外手数料の優遇措置は続けます。
 あわせてATMによる振込手数料を改定します。
 キャッシュカードでみずほ銀の本支店間に振り込む場合、3万円未満なら110円の手数料が220円に、他行宛てだと220円から330円となります。
 
 三菱UFJ銀行も振込みや両替など、銀行窓口で受けるサービスの手数料を令和2年春にも引上げる検討を進めています。
 他行宛てに3万円以上を振り込む際の手数料を880円から1000円程度とする方向です。
 無料で発行してきた通帳の有料化も検討課題だとしています。
 
 りそな銀行は、海外送金の手数料を令和2年2月に引き上げます。
 窓口で送金を受け付ける場合、1件あたり6000円の手数料を7500円にします。
 
 三井住友銀行は、令和元年12月から、3000~4000円の手数料を7000~8000円としたばかりです。
 
 銀行が手数料を上げるのは、長引く低金利で収益力が下がっていることが背景にあります。
 
 マネーロンダリング対策の強化を受け、身元確認などへのシステム対応や人手にかかる経費がかさんでいます。
 たとえば海外送金では銀行窓口で書類の確認が厳重になっており、ある大手行では関連する人件費が1年で約4割上がったということです。
 
 各行は一律で手数料を上げているわけではありません。
 人手のかさむ銀行窓口で負担増を求める一方、ネットバンキングでは据え置く場合が多いようです。
 
 無料が当たり前だったサービスでも銀行は有料化を検討しています。
 
 三菱UFJ銀は2年間取引がない口座に手数料をかける検討に入りました。すでに口座を開いている人には不利益変更となるため、徴収を当面見送る予定です。
 
 検討を進めている案では、令和2年10月以降に開設された新規分を対象とし、年間1200円(税抜き)の管理手数料を自動的に引落とします。
 2年間取引がない口座が対象となるので、手数料の引き落としが始まるのは最短でも令和4年秋からになります。
 
 既に、りそな銀と埼玉りそな銀行は平成16年から、入出金などで2年稼働していない口座に1320円の手数料を課しています。
 残高がなくなると自動で解約されるしくみです。
 自己破産の依頼者の残高が0になっていることは珍しくありません。
 
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