2018年バックナンバー
雑記帳
ドイツバイエルン州議会選挙2018
平成30年10月14日、ドイツ・バイエルン州の州議会議員選挙がありました。
バイエルン州(州の首都はミュンヘン)は、ドイツの州で最も広く、人口はおよそ1300万人(全ドイツの約16%)、伝統的に保守的な地域で、カトリック教徒が多い州です。
ちなみに、BMWは「Bayerische Motoren Werke」の略(直訳すれば「バイエルン自動車工業」)で、本社はミュンヘンにあります。
2013年の選挙の結果は、以下のとおりです。
総議席180議席、絶対多数91議席です。
CSU(キリスト教社会同盟)が過半数を占めて、単独で州政権を維持していました。
総議席180・絶対過半数91
CSU・102
SPD・43
FW・18
Grüne・17
SPD・43
FW・18
Grüne・17
2018年の選挙の結果は、以下のとおりです。
総議席205議席、絶対多数103議席です。
CSU・85
Grüne・38
FW・27
SPD・22
AfD・22
FDP・11
Grüne・38
FW・27
SPD・22
AfD・22
FDP・11
総議席は14%増えています。
しかし、単独で政権を担っていたCSUは、102議席から85議席に落としました。
しかし、単独で政権を担っていたCSUは、102議席から85議席に落としました。
CSUが州首相ポストはとりますが、連立政権になります。
ドイツの少し前の論調は、難民政策の関係で、ポピュリスト政党AfDが議席を伸ばし、連邦議会で連立を組んでいるCSUとSPD(社会民主党)の議席を減らすというものでした。
ただ、世論調査の結果、CSUとSPDは、かなり議席を減らすが、AfDは、さぼど議席を獲得しない、CSU離れした緑の党が大きく議席を増やすという予想になっていました。
そのとおりになりました。
CSUが議席を減らしたのは、難民政策で難民排斥に傾きすぎたため、嫌気をさしたCSU支持層が、緑の党への投票に回ったとされています。
平成30年10月28日には、ドイツ・ヘッセン州の州議会議員選挙があります。
フランクフルトのある州です。
2013年の州選挙の結果は以下のとおりです。CDUと緑の党の連立政権です。
Landtagswahl in Hessen 2013
CDU 47
SPD 37
GRÜNE 14
DIE LINKE 6
FDP 6
Absolute Mehrheit ab 56
CDU47+GRÜNE14=61
CDU 47
SPD 37
GRÜNE 14
DIE LINKE 6
FDP 6
Absolute Mehrheit ab 56
CDU47+GRÜNE14=61
2018年の州選挙の予想以下のとおりです。予想通りになるとすると、CDUと緑の党とFDPの連立政権になるのでしょうか。
Landtagswahl in Hessen 2018(Prognose)
CDU28,7% 32
SPD24,2% 27
Grüne18,1% 21
AfD 12,3% 14
Linke7,7% 9
FDP5,8% 7
Absolute Mehrheit ab 56
CDU32+GRÜNE21=53<56
CDU28,7% 32
SPD24,2% 27
Grüne18,1% 21
AfD 12,3% 14
Linke7,7% 9
FDP5,8% 7
Absolute Mehrheit ab 56
CDU32+GRÜNE21=53<56
バイエルンではCSUの惨敗、ヘッセンでは、メルケル首相が党首を務めるCDU(キリスト教民主同盟)が惨敗の見込みです。
難民問題で、CDU/CSUは、得票数を減らしています。
連邦議会に続き、バイエルン州とヘッセン州で惨敗すれば、メルケル首相の責任が問われかねません。
平成30年12月には、CDUの党首選があります。
メルケル首相が党首になれない可能性があります。
メルケル首相が党首になれない可能性があります。