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2018年バックナンバー

雑記帳

国連「石油・武器・金融のすべてで北朝鮮制裁違反」

 国際連合(UN)の北朝鮮制裁委員会がまとめた報告書について、アメリカは、平成30年9月13日、ロシアの対北石油輸出を制裁決議違反だと指摘した数段落がロシア側の要請で削除されたとして、強い憤りを声明で発表しました。

 

 外交筋によるとロシアは平成30年8月末、対北制裁の履行状況に関する報告書の公表を阻止しました。

 

 北朝鮮政府が平成30年の輸入上限を超えて石油精製品を輸入しており、平成29年の制裁決議に違反しているとする調査結果に異議を唱えたためだということです。

 

 このときロシアは、対北石油輸出をめぐってロシアの海運会社2社と船舶6隻に制裁を科すよう求めたアメリカの提案も阻止したということです。

 

 報告書草案は、主に、ロシアと中国の対北朝鮮制裁違反内容を盛込んでいました。

 

 ロシアと中国の船舶を動員した「瀬取り」と北朝鮮が中国を通じて体系的に監視を回避し石炭を船積みしたおびただしい事例をしました。

 

 国連調査官は「こうした違反が昨年科された石炭輸出禁止だけでなく北朝鮮の原油(年間400万バレル)と石油精製(年間50万バレル)輸入上限線を無視し最近国連制裁を有名無実化させている」と指摘しました。

 

 北朝鮮制裁委員会告書草案には、瀬取りに動員されたロシア企業2社と船舶6隻の名前も記載されていましたが、ロシアが「米情報機関の一方的な虚偽情報に基づいている」と反発し削除されました。

 

 なお、発表された報告書によりますと、北朝鮮は国連制裁を破りシリア、イエメン、リビアなど中東諸国と紛争地域に武器を販売している。国連調査官は「北朝鮮がシリアの武器密売商と契約を結び、イエメンのフーシ派反乱軍に戦車とロケット推進手榴弾(RPG)、弾道ミサイルを輸出する取引を仲介したという証拠を発見した」と伝えています。

 

 また、北朝鮮の武器技術者が昨年シリアの軍事工場を何度も訪問し、今年初めから北朝鮮がシリアの化学兵器開発を支援しているとも指摘します。

 

 また、経済制裁逃れのルートを遮断するためアメリカは日本やオーストラリアなどの同盟国と協力し、引続き海上での監視を強化する計画です。韓国もアメリカの同盟国のはずですが、アメリカや日本は、韓国を「裏切者」とみています。

 

 アメリカのポンペオ米国務長官も、平成30年9月14日に記者会見を行い「ロシアが安保理対北制裁委員会の報告書を修正し安保理決議案を弱めようと積極的に試みた」と批判し、「対北制裁委は独立的に維持されるべきで報告書が原本通り発行されるよう望む」と主張しました。

 

 ポンペオ米国務長官は「対北朝鮮制裁は北朝鮮のキム・ジョンウン委員長に完全かつ最終的な朝鮮半島非核化を説得するためのトランプ大統領の努力がとても重要だ」と強調しました。

 

 アメリカは、平成30年9月18日、平壌での韓国と北朝鮮の首脳会談が開催されるのを前に、北朝鮮に対する制裁の現状に関する話合いのため国連安保理に緊急会議の招集を求めました。

 

 日本時間の平成30年9月17日23時から開催されるこの緊急会議の結果が出る頃に、韓国のムン・ジェイン大統領が平壌に向けて出発するものとみられています。
 韓国のムン・ジェイン大統領に、釘を刺す意図が明白です。

 

 韓国は、平成30年9月16日、サムスン電子の李在鎔副会長、SKグループの崔泰源会長、LGグループの具光謨会長ら財界の大物17人を含む北朝鮮訪問団のリストを公表しています。

 

 韓国から大手企業のトップたちが顔をそろえて北朝鮮を訪問しようとしているというのは一体何をしたいのでしょうか。

 

 「非核化以降」という条件付きとは言え、北朝鮮に対して軽々しく投資を約束すると、国際社会は間違いなく疑念を抱きます。

 

 というか、韓国が経済制裁破りを堂々としようというふうにしか考えられません。

 

 韓国が、経済制裁破りをしたとして、二次制裁の対象となる可能性があります。

 

 韓国が、ドルを基軸とする世界の市場からたちまち排除されてしまうという結果を招く可能性があります。

 

 正気なのでしょうか?

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