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2018年バックナンバー

雑記帳

旭日旗

 韓国の一部の人の間で「旭日旗」が嫌悪されているのをご存じでしょうか。

 

 軍国主義の象徴だそうです。

 

 といっても、評論家の池上章氏の解説のとおり「韓国は、日本が戦争に負けたので『棚ぼた』で独立が転がり込んできた国」ですから、日本が戦争に負けたことを、むしろ感謝してもいい立場です。もちろん、日本と韓国は戦争をしていません。

 

 「旭日旗」が嫌悪される理由がわかりませんが、一部の人は、旭日旗がナチスの旗と同じだと言っているようです。ドイツでは、ナチス時代、国旗や軍旗としてかぎ十字(ハーケンクロイツ)がもちいられていましたが、現在は、ナチスが政権をとる前(ワイマール憲法時代)の鉄十時がもちいられています。ドイツ空軍機は、鉄十時がついています。

 

 平成30年10月に、韓国済州島沖で『韓国軍創設70周年国際観艦式』が予定されています。

 

 この観艦式は10年ごとに、韓国済州島沖で実施されており、海上自衛隊の護衛艦も、平成10年と平成20年に参加しています。

 

 国際観艦式は「外交儀礼」を最上級で示すもので、「貴国に敵意はありません」と表す「海の外交儀礼」です。
 「国際観艦式」開催において、関係国の中から「特定の国」を招かないことは、『この国は、我が国にとって「仮想敵国」である」と世界に宣言することになります。

 

 平成26年、中国では「国際観艦式」に日本を招待せず、世界各国からボイコットされ規模を縮小を余儀なくされ。面子まるつぶれにされた例があります。

 

 この時、アメリカとイギリスが、ボイコットして、中国は世界的に大恥を書かされました。
 アメリカとイギリスが、ボイコットすれば、他に、ボイコットするする国が続出するでしょう。

 

 海洋法に関する国際連合条約29条「軍艦の定義」には以下の定めがあります。

 

「この条約の適用上、「軍艦」とは、一の国の軍隊に属する船舶であって、当該国の国籍を有するそのような(註。軍艦であるような)船舶であることを示す外部標識を掲げ、当該国の政府によって正式に任命されてその氏名が軍務に従事する者の適当な名簿又はこれに相当するものに記載されている士官の指揮の下にあり、かつ、正規の軍隊の規律に服する乗組員が配置されているものをいう」

 

 軍艦が、軍旗ではなく、民間船の旗である国旗を掲げてしまいますと、民間船を装っているという扱いを受けます。

 

 通常、国旗と海軍旗は通常異なっています。

 

 海軍の艦船は、海軍旗を掲げることにより、その国の海軍としての権利義務を有するということになります。

 

 また、自衛隊は、世界的にみると軍隊扱いですから、海上自衛隊が掲げる旗は、日の丸(日章旗)ではなく、旭日旗です。

 

 韓国には、韓国での「国際観艦式」に日本を招待しないという選択肢はありません。日本が、敵国扱いになります。


 また、 アメリカとイギリスや、それに同調する国がボイコットします。

 

 海上自衛隊にも、旭日旗を掲げないという選択肢はありません。

 

 国旗と軍旗が異なる国が、海軍艦船に国旗を掲げると「まぬけ」です(韓国は、過去に、軍旗ではなく国旗を掲揚して日本の横須賀港に入ったことがあったそうです)。

 

 「まぬけ」だけならいいのですが、相手国に対し、民間船を装った軍艦を入港させるなど、とんでもない話となります。

 

 ちなみに、観艦式には米国の原子力空母ロナルド・レーガンも派遣されますから、非核化に向けた米朝の交渉が行き詰まりを見せていることもあり、一部では「観艦式をきっかけに米韓海上合同訓練が実施されるのではないか」との声も上がっているようです。

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