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2018年バックナンバー

雑記帳

韓国哨戒艦「天安」爆沈事件の主犯・金英哲が平昌にやって来る

 北朝鮮は、平成30年2月22日、に韓国に、平成30年2月25日に予定されている平昌オリンピックの閉会式に金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党中央委員会副委員長を団長とする代表団を派遣すると伝えてきました。

 

 金英哲氏は北朝鮮で統一戦線部長を兼任しています。
 
 金英哲氏は、平成22年5月、北朝鮮が、韓国哨戒艦「天安」を沈没させ、死者36名10名行方不明とした主犯として知られる人物です。

 また、平成22年11月、北朝鮮が、韓国の延坪島を砲撃し、韓国の海兵隊員2名、民間人2名を死亡させた主犯ともいわれています。

 

 韓国の他、アメリカ、イギリス、オーストラリア、EUなどは、延坪島事件の首謀者として、金英哲氏を独自制裁の対象とし、韓国は、平成28年3月、大量殺傷武器の開発に関与したと見て、金英哲氏を韓国国民との外国為替・金融取引を全面遮断する金融制裁対象者名簿に含めています。

 

 しかし、韓国大統領府は「哨戒艦沈没に関する調査結果報告では、北朝鮮側の責任者が誰だったか発表されなかった」として金英哲氏の来韓を受入れました。

 

 もちろん韓国野党やマスコミも大反対です。

 

 朝鮮日報誌は「北朝鮮が金英哲氏を団長として派遣する意図は、要するに大韓民国と哨戒艦沈没で犠牲となった兵士やその遺族をあざ笑い、ないがしろにするのと何ら変わりがない。そのような北朝鮮の意図を絶対に見過ごしてはならない」としています。
 賛成する新聞はないそうです。

 

 野党は「天安艦爆沈の主犯である金英哲は、決して大韓民国の土を踏んではならない」、「あえて対北朝鮮制裁を傷つけてまで金英哲を団長とする代表団の訪問を受け入れる政府の態度に憂慮の恐れがある」として強く反発しています。

 

 天安艦遺族会は「金英哲氏は天安爆沈により乗組員46人を死に至らしめ、延坪島砲撃挑発を陣頭指揮した張本人」だとして金英哲氏の来韓は絶対受け入れられない、さらに「ムン・ジェイン大統領は、オリンピック閉会式出席受入れを直ちに撤回し、北朝鮮の真剣な謝罪を前提として全ての対話と協力に臨むべき」と求ましめた。

 

 ムン・ジェイン大統領が、いったい何を考えているのかわかりません。

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