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2018年バックナンバー

雑記帳

校正おそるべし

 タイトルは「後世おそるべし」の誤植ではありません。

 

 朝日新聞の平昌五輪・パラリンピックのニュースを伝える公式ツイッターは、平成30年2月11日、フィギュアスケート男子の羽生結弦選手が韓国入りしたと伝えるツイートを投稿したのですが、平昌五輪のハッシュタグで「#Pyeongchang2018」(平昌2018)と付けるべきところを、誤って「#Pyongyang2018」(平壌2018)としました。
 
 案外「わざ」とではないかもしれません。

 

 記載ミス、校正ミスというのは、「人間が神でない」以上仕方がないですね。

  私のホームページにも、結構誤字があり、気づくたびに訂正しています。ただ、私自身が書いていることがわかりますね。校正する人がいません。

 

 高等裁判所の判決で、原審判決を引用している判決文で、ときたま、「誤植箇所」の訂正のオンパレード、その他の部分は「原審判決を引用する」とされているのがあります。「原審判決が正しい判決をしている」ことをほめるべきか、「原審の裁判官が多数のケアレスミスをしている」ことを非難すべきか難しいところです。

 

  もちろん、最高裁の判決にも誤植があり、判例集に「(ママ)」と注記されていることがあります。

 

 大阪弁護士会会報にもあります。

 

  大抵は、「誤植」の箇所について、訂正する1枚の用紙(訂正個所一覧表)をはさむのですが、過去に一度だけ、印刷しなおしたことがあると聞いたことがあります。

 

  具体的には「鬼頭判事」とすべきところ、「姓」の部分を、他の「同じ読み」の漢字に誤植したそうで、内容が内容だけに、本文そのまま、訂正個所一覧表で訂正というのでは失礼すぎる、また、品位を欠くということで全部印刷しなおしたそうです。

 

  地球には優しくないですが、やむを得ないでしょう。

 

 なお、弁護士が、ワープロを使うようになって、準備書面に同音異義語のミスが多くなりました。裁判官の判決書も同じです。

 

 なお、同じ誤植でも、「同音異義語」の誤字は弁護士が起案したもので、「似たような漢字」の誤字は、弁護士が手書きした原稿を、事務員が入力ミスをした場合が多いようです。

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