本文へ移動

2018年バックナンバー

雑記帳

明治150年

 明治の改元から今年は150年です。

 明治政府は、慶応3年12月9日(1868年1月3日)の王政復古以後に成立した政権です。

 

 日本以外のアジアの国々は、清が欧米列強の半植民地になったばかりではなく、イギリスとフランスがにらみ合って漁夫の利を得たタイと、日本が併合した大韓帝国(李氏朝鮮)を除いて、すべて欧米列強の植民地となりました。

 

 日本も、欧米の砲艦外交の結果、江戸末期に締結された不平等条約の締結を余儀なくされました。

 欧米の領事裁判権や関税の自主権がないという条約です。

 

 ただ、欧米の植民地になることは免れました。

 

 理由は、徳川幕府時代から、国民の識字率などの文明レベルが高かったということ、日本が植民地として魅力に乏しかったことともあるでしょうが、幕府と新政府の内戦にならなかったことも大きいでしょう。

 幕府にフランス、新政府にイギリスがつき、内戦になっていたら大変でした。

 

 西洋の知識の習得、制度の改革をして、日本の近代国家化をしました。
 「今の日本国人を文明に進るは、この国の独立を保たんがためのみ」ということですね。

 

 この時代の教育や言論の分野で指導的役割を果たした福沢諭吉が、明治8年の「文明論之概略」で記した。西洋文明も完全ではないが、遅れている日本は西洋に制されてしまう、という危機感をあらわにしています。

 

 追いつこう。がんばろう。小さい体で、額に汗を浮かべながら、明治人は刻苦勉励したのだろう。あらゆる分野で「西洋」をひたむきに学びました。

 

 いわゆる「お雇い外国人」と呼ばれる外国人が、科学技術、教育、法律制度、軍制など様々な分野で雇用され、近代国家建設を助けました。

 

 殖産興業と、富国強兵により、日本は近代化をとげ、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦に勝利するなどして、東洋の島国にすぎなかった日本は、五大強国にと発展を遂げました。

 

 第二次世界大戦で敗戦したものの、終戦後は、驚異的に経済を発展させ、GNP世界第2位の経済大国になりました。

 日本の人口は必ずしも大きくなく、少子高齢化が進んでいますから、大きな経済成長は望めませんが、有色人種唯一の先進諸国G7のメンバーであり、自由と民主主義を謳歌しています。

 

 人それぞれ意見はあるかと思いますが、明治維新が、現在の日本の繁栄の礎になったことは疑いようがないと思います。

 

 なお、官邸の以下のサイトがあります。

明治150年ポータルサイト
 

 

TOPへ戻る