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2018年バックナンバー

雑記帳

アメリカのペンス副大統領の平昌訪問の目的

 平成30年2月7日、安倍首相は、日本を訪問しているアメリカのペンス副大統領と共同の記者発表を行い、北朝鮮に対して圧力を最大限にかけ続けることで一致しました。

 

 北朝鮮の平昌オリンピック参加をきっかけに、韓国と北朝鮮の融和ムードに流れないように、日本・アメリカ・韓国が連携して圧力強化の重要性を確認した形です。

 

 平成30年2月8日に始まるペンス氏の訪韓の日程は、まず、開会式の出席ですが、これは儀礼でしょう。

 

 訪韓の目的は「北朝鮮の平和攻勢遮断」、「人権侵害の強調」、「対北圧力の強化」の3点ということになります。

 

 「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)をはじめアメリカメディアは、ペンス副大統領が、平成30年2月9日に脱北者5人と面会する予定だと報じました。

 

 トランプ大統領が、議会とホワイトハウスに脱北者を招いて北朝鮮の人権の実状を伝えようとしたことの延長線上にあります。
 この面会には、北朝鮮に拘束されて意識不明の状態で帰国した後死亡したアメリカ人大学生オットー・ワームビア氏の父親も同行する可能性があるとされています。

 

 また、ペンス副大統領は、京畿道平沢市の天安艦記念館も訪れる予定です。

 

 天安艦は韓国の艦船で、平成23年3月26日、朝鮮半島西方黄海上の北方限界線(NLL)付近で、船体後方が爆発したうえ船体が2つに切断され沈没し、乗組員104名のうち46名が行方不明になり、36名の遺体が収容された艦船です。

 

 平成23年5月20日、軍と民間の合同調査団(韓国・イギリス・アメリカ・オーストラリア・スイス)は、天安は北朝鮮の潜水艦による魚雷の攻撃を受けて沈没したと断定する調査結果を発表しました。

 

 ペンス副大統領は、北朝鮮側との接触には否定的です。

 ペンス副大統領が北朝鮮側と会わないよう「北朝鮮代表団と同席する可能性がある行事では、アメリカ国と北朝鮮の距離を確保するように韓国側に求めている」とAP通信が報じました。

 

 ペンス副大統領は、訪日前に訪れたアラスカの北部司令部で記者団に対し「五輪チームと関連して、南北間にいかなる協力が存在しようとそれが国際社会で孤立しなければならない北朝鮮政権の実状を隠すことがないよう確実にする」とも述べました。

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