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2018年バックナンバー

雑記帳

原子力発電運転差止め1日1億円

 四国電力伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを求めた広島市在住の原告らによる仮処分申請の即時抗告審で、広島高裁(野々上友之裁判長=定年退官)は、平成29年12月13日、平成30年9月30日まで運転を差止める決定をしました。

 

 3号機は平成28年6月に再稼働し、現在は定期検査で停止しています。

 仮処分決定は直ちに効力が生じるため、平成30年1月に予定されていた再稼働は無理です。

 

 四国電力は、伊方原発3号機の運転差し止めを命じた広島高裁の仮処分決定に対し異議を申立てました。

 

 高等裁判所の決定は、伊方原発から約130キロ離れた阿蘇カルデラの噴火の危険性に言及し「9万年前の最大噴火で火砕流が敷地に到達した可能性が十分小さいと評価できない」などとして、原発の立地は不適格で、火山灰の安全対策も不十分と結論づけています。

 

 四国電力は原子力発電の原発の立地を巡り、160キロ以内にある九州などの七つの火山について噴火による火砕流の堆積を調査した結果を踏まえ、「破局的噴火は過去約260万年間に1回で、運転期間中に起きる可能性自体が極めて低い」と改めて主張しています。

 

 四国電力によりますと「運転停止により1日約1億円の費用がかさむ」そうです。

 大変な金額ですね。

 

 裁判官の退職金はいくらくらいでしょうか。

 

 裁判官から最高裁入りした、いわば生抜きの最高裁判所長官や最高裁判所には、裁判官時代の退職金に加え、最高裁長官及び同判事の退職金が上乗せされるため、最高裁判所長官の場合でその手取額は約1億0100万円となるそうです。

 一時に比べて、ずいぶん減っています。

 

 昔は、もっとずっと退職金は高かったです。

 

 裁判官の報酬は、以下のとおりです。大都市調整が加わりますし、ボーナスもあります。

 最高裁判所長官は、首相と同額の年収、最高裁判所判事は、国務大臣と同額の年収です。

 

最高裁判所長官 201万円
最高裁判所判事 146万6000円
東京高等裁判所長官 140万6000円
その他の高等裁判所長官 130万2000円
判事1号 117万5000円

 

 野々上友之元判事の退職金は、判事1号ですから、裁判所生抜きの最高裁判所長官の58%、単純計算すると、名目5800万円くらいでしょう。

 

 ただ、最高裁判所長官は司法修習も入れれば勤務年数48年に対し、野々上友之元判事は、司法修習を入れても勤務年数39年ですから、その分安いはずです。

 5000万円行けばいいところですね。

 

 野々上友之元判事の退職金よりも、運転停止により1日の費用の方が2倍多という計算になります。

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