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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

軍用オフロードカー

 ウクライナの軍需企業がウクライナ軍向けのトヨタハイラックス改造車を開発したそうです。

 ウクライナ軍で使用されているソビエト連邦時代のUAZ-496という軍用車両を使っていました。

 UAZ-496は昭和46年に量産が始まったソ連製の軍用オフロード車で、東側諸国をはじめ世界50か国以上で使用されてきましたが、老朽化で各国では退役が進んでいます。
 ウクライナ軍では今だ現役ですが、紛争真っ只中のウクライナ国防省はUAZ-496に代わる新しい軍用車を調達しようとしています。

 トヨタのハイラックスを改良した「Saigak」が、ドンパス地域で戦うウクライナ軍の要件に合うように開発されています。
 信頼性の高いハイラックスをベースにしていることで、堅牢性、出力、燃料効率、積載能力、メンテナンスと修理の容易さに疑いの余地はありません。
 また、さらに開発にはチェコのGlomexMS社の協力得ています。
 チェコのGlomexMS社は、ハイラックスをベースにした車両を開発して導入実績をもっており、その協力を得て開発された「Saigak」はNATO規格に完全に準拠していて、国防省の試験の準備ができています。

 トヨタ・ハイラックスは、トヨタ自動車が1960年代から製造・販売している全長5.3m、最大1トンの積載能力をゆうするピックアップトラックです。
 日本では道路が舗装されていますからあまり目にすることは少ないですが、オフロードでの走破性、日本車特有の高い耐久性信頼性もあり、海外では絶大な人気を誇っていて、カローラの次に売れているトヨタ車だそうです。
 特に道路事情などインフラがあまりよくない東南アジアや中東、アフリカでよく見かけられます。

 その性能は軍からも評価されており、これらの国で軍用車としても使用されています。
 中東に展開する米軍特殊部隊では、街中を走っても目立たないことから、ハイラックスを特殊作戦で使用することもあるそうです。

 これは軍だけではなく、民間軍事会社、テロリスト、民兵武装組織も同様で市場車を改造して機関銃を搭載するなどして使っています。
 中東などの戦争が行われている地域の映像を見ると「TOYOTA」の車が、銃器を持った兵を後ろに走り回っていますね。

 トヨタの本意ではないと思いますが・・

 日本も、ウクライナに武器を送れないなら、ハイラックスの中古を買い占めて送ってあげれば感謝されるかと思います。


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