2021年2022年バックナンバー
雑記帳
台湾の半導体投資 全20工場16兆円の投資
その昔、日本が半導体製造でトップをひた走っていた時期がありました。
今は、見る影もありません。
日本に変わって、台湾と韓国が、半導体製造のトップを争うようになりました。
現在では、台湾の半導体生産は既に世界で群を抜いています。韓国は、台湾との競争において行かれました。
先端の半導体では9割以上が台湾で生産されています。
TSMC(台湾積体電路製造)が、1強として世界のトップをひた走っています。
最先端品である3ナノ・メートルの半導体は、TSMCの工場では不良品の割合が低いのに対し、韓国のサムスンの工場では不良品の割合が多く使い物になりません。
さらに、3ナノ・メートルの半導体から、2ナノ・メートルの半導体に進んでいくのですが、韓国のサムスンは、不良品の発生率云々の話ではなく、2ナノ・メートルの半導体は製造できないと思われます。
アメリカや日本は、5ナノ・メートルという半導体ですら製造できません。
TSMCが、米国アリゾナ州に建設中の新工場や、日本の熊本県に進出を決めた工場はいずれも5ナノ・メートルという半導体製造工場です。
もっとも、半導体を製造する機械類や化学製品は、日本にしか製造できないものが多く、日本が半導体を製造する機械類や化学製品を台湾に輸出しなければ、台湾は半導体を製造できません。
ただ、日本が半導体を製造する機械類や化学製品を台湾に輸出しなければ、台湾の半導体を買えません。
日本経済新聞が台湾の半導体各社の投資状況を調べたところ、その台湾では、令和4年6月現在、台湾域内で20の新工場が建設中か、あるいは建設されたばかりの状況であることが分かったそうです。
工場の立地も新北市から、新竹市、苗栗県、台南市、高雄市にまで及び、その投資額の合計は実に約16兆円にのぼるそうです。
TSMCが、米国アリゾナ州に建設中の新工場や、日本の熊本県に進出を決めた工場は、いずれも1兆円規模しかありませんから、すごい投資額です。
なお、新北市、新竹市、苗栗県、台南市、高雄市は、いずれも台湾新幹線の走っている台湾北部から西部の各都市で、間違っても、間違っても、花蓮市や台東市など台湾東部の都市に工場はありません。
中国の侵略も懸念されるなかでの台湾の新工場の建設ラッシュは、不思議なように見えます。
第三国が工場を建設するなら、地政学リスクの大きい台湾に工場は多くはつくりません。
ただ、台湾資本ですから、台湾につくって当たり前ということになります。
今後、全20工場の新工場が全て量産を始めれば、世界の台湾への依存度はさらに引き上がるのは確実です。
ただ、先端の半導体製造を、ただでさえ危険な過度に台湾に依存するのは、世界各国にとって危険です。
中国の侵略があれば、先端の半導体は生産されなくなります。
アメリカは、TSMCを中心に何度も台湾メーカーや当局に呼び掛け、米国への工場誘致や新たなサプライチェーンをつくろうと協議を持ったのですが、交渉は1年以上、延々と進みませんでした。
台湾が譲らなかったためです。
台湾の外交は今、ほぼアメリカ頼みの状況にあります。
台湾が、先端の半導体製造を国外で始めれば、台湾がアメリカと対等に話ができるカードである「半導体」を手放す理由はありません。
アメリカとしても、先端の半導体が欲しければ、台湾を守るしかないということです。
台湾に取ってみれば、合理的選択です。
ただ、世界的に見れば、危険な状況です。
今は、見る影もありません。
日本に変わって、台湾と韓国が、半導体製造のトップを争うようになりました。
現在では、台湾の半導体生産は既に世界で群を抜いています。韓国は、台湾との競争において行かれました。
先端の半導体では9割以上が台湾で生産されています。
TSMC(台湾積体電路製造)が、1強として世界のトップをひた走っています。
最先端品である3ナノ・メートルの半導体は、TSMCの工場では不良品の割合が低いのに対し、韓国のサムスンの工場では不良品の割合が多く使い物になりません。
さらに、3ナノ・メートルの半導体から、2ナノ・メートルの半導体に進んでいくのですが、韓国のサムスンは、不良品の発生率云々の話ではなく、2ナノ・メートルの半導体は製造できないと思われます。
アメリカや日本は、5ナノ・メートルという半導体ですら製造できません。
TSMCが、米国アリゾナ州に建設中の新工場や、日本の熊本県に進出を決めた工場はいずれも5ナノ・メートルという半導体製造工場です。
もっとも、半導体を製造する機械類や化学製品は、日本にしか製造できないものが多く、日本が半導体を製造する機械類や化学製品を台湾に輸出しなければ、台湾は半導体を製造できません。
ただ、日本が半導体を製造する機械類や化学製品を台湾に輸出しなければ、台湾の半導体を買えません。
日本経済新聞が台湾の半導体各社の投資状況を調べたところ、その台湾では、令和4年6月現在、台湾域内で20の新工場が建設中か、あるいは建設されたばかりの状況であることが分かったそうです。
工場の立地も新北市から、新竹市、苗栗県、台南市、高雄市にまで及び、その投資額の合計は実に約16兆円にのぼるそうです。
TSMCが、米国アリゾナ州に建設中の新工場や、日本の熊本県に進出を決めた工場は、いずれも1兆円規模しかありませんから、すごい投資額です。
なお、新北市、新竹市、苗栗県、台南市、高雄市は、いずれも台湾新幹線の走っている台湾北部から西部の各都市で、間違っても、間違っても、花蓮市や台東市など台湾東部の都市に工場はありません。
中国の侵略も懸念されるなかでの台湾の新工場の建設ラッシュは、不思議なように見えます。
第三国が工場を建設するなら、地政学リスクの大きい台湾に工場は多くはつくりません。
ただ、台湾資本ですから、台湾につくって当たり前ということになります。
今後、全20工場の新工場が全て量産を始めれば、世界の台湾への依存度はさらに引き上がるのは確実です。
ただ、先端の半導体製造を、ただでさえ危険な過度に台湾に依存するのは、世界各国にとって危険です。
中国の侵略があれば、先端の半導体は生産されなくなります。
アメリカは、TSMCを中心に何度も台湾メーカーや当局に呼び掛け、米国への工場誘致や新たなサプライチェーンをつくろうと協議を持ったのですが、交渉は1年以上、延々と進みませんでした。
台湾が譲らなかったためです。
台湾の外交は今、ほぼアメリカ頼みの状況にあります。
台湾が、先端の半導体製造を国外で始めれば、台湾がアメリカと対等に話ができるカードである「半導体」を手放す理由はありません。
アメリカとしても、先端の半導体が欲しければ、台湾を守るしかないということです。
台湾に取ってみれば、合理的選択です。
ただ、世界的に見れば、危険な状況です。