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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

査証

 「査証」(ビザ)とは何でしょう。

 外国に入国するには、パスポートだけでは不十分で、原則としてビザが必要です。
 もっとも、日本人の場合、信用(?)があるのでビザが免除されていることが多く、世界一です。
 「信用(?)」と記載したのは、英語力がないから、不法就労の心配がないとの意味も含まれています。
 通常、日本人が観光に行くような国は、観光ビザが免除されることが多いのですが、カンボジアはビザがいりました。

 私が、はじめてビザを取得して外国に行ったのは、昭和57年のドイツ留学の際です。

 2年間の予定ですから、ビザなし入国、入国してからの就学目的でのビザ取得は、危険すぎます。

 神戸三宮にあった、日本の大阪・神戸のドイツ連邦共和国(西ドイツ)領事館に行って、就学ビザを取得しました。いくら官費留学だからといって、最初から2年は無理で、1年経過したら更新してほしいとのことでした。

 次にビザを取得したのは、東ベルリンです。

 まず、航空機で西ベルリンに行きます。
 電車で入国する場合、入国する駅が特定されていて、少し待って1日ビザが取得できます。25マルク程度と「良心的」価格でした。
 ただ、西ドイツの25マルクを東ドイツの25マルク(実勢レートは5分の1程度)と交換させられました。
 東ドイツの25マルクは、飲み食いだけでは、簡単に使えません。
 おみやげ屋で、季節はずれの「クルミ割り人形」を買った記憶があります。

 裁判官の留学は、勤務地がヨーロッパの場合はアメリカを、勤務地がアメリカの場合はヨーロッパをまわって帰国するというのが慣例でした。

 カナダはビザはいりませんが、アメリカはビザが必要で、当時の首都であったボンにある「要塞」のようにアメリカ大使館に行って、ビザを取得しました。

 日本に帰国してからは、外国旅行の機会が減りました。

 裁判官時代、時間はあるのですが、なかなか、海外渡航の申請(裁判官の海外旅行は、最高裁判所の許可がいります)できる雰囲気ではありませんでした。
 2週間ほどのヨーロッパ旅行を1回しただけです。

 弁護士になってからは、普通に海外旅行に行くようになりました。

 団体旅行の際に、ビザが必要な国がありました。
 ビザが必要な当時、北京に行きました。
 その当時、出入国審査の時に、ビザの番号順に、小学生のように並ばされたのが「いい思い出」になっていました。

 カンボジアのビザは、外貨獲得目的のようです。
 インターネットの掲示板等には、「シュムリアップ」の空港での取得は簡単で安い、事前取得は、「旅行業者のもうけの手段」と書かれたものが多いですね。

 とかいいながら、先進国でも、電子ビザで小金を稼ぐ国もでてきました。
 アメリカもそうですし、ニュージーランドもそうです。
 ただ、これは「小金稼ぎ」目的ですから、正式なビザではなく、イミグレーションで、普通の入国審査が行われます。
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