本文へ移動

2021年2022年バックナンバー

雑記帳

au通信障害で「公衆電話」に注目集まる

 令和4年7月2日から発生していたauなどの通信障害が、令和4年7月4日午後4時ごろにKDDIが「ほぼ復旧」とアナウンスを出しました。
 障害発生から62時間経過という大規模の通信障害でした。

 私は、電話も利用できるメインのスマートフォンの回線はソフトバンク、データ専用のサブのスマートフォンのMVNOのmineoが利用している回線はドコモでしたので、ニュースで通信障害を知りました。

 公衆電話が注目を集めました。

 警視庁によりますと、110番への通報が1割減少した代わりに、公衆電話からの通報が増加したと報じられており、公衆電話が通信障害の代替インフラとして機能したということになりました。

 10~20代の人たちの中には、公衆電話を利用したことがない人がいるらしいです。
 時代ですね。

 こうした「使ったことがない」ユーザーが増えたためか、Twitter上では公衆電話の使い方を教えるツイートが拡散されたそうです。auユーザーが、どのようにして、このTwitterを見たのかはわかりません。

 公衆電話は、受話器を上げた後に、10円玉や100円玉の硬貨を投入するか、テレホンカードを差込み、相手先の電話番号を押すのですが、受話器を上げる前に硬貨を投入し、返却口に投入した硬貨が返ってきて、それを繰り返して「壊れてる」とあきらめる人がいたそうです。
 後ろの人が教えてあげてもよさそうなものですが、できれば、あきらめて立ち去ってくれた方がありがたいという人もいたのでしょう。

 そういえば、スマートフォンも、事務所のビジネスフォンも、先に電話番号を押して、発信ボタンをタップするか押したりしますね。

 そういえば、私が最後に公衆電話を使ったのはいつだったかという記憶もありません。
 テレホンカードは、未使用のものも使用中のものも、結構な枚数、机の引出で眠っています。

 公衆電話を使うときは、10円玉と100円玉をどちらが先に入れるかで悩んだものです。
 100円はお釣りが出ないので、短い通話が予想されるときは10円玉から先、長い通話が予想されるときは100円玉が先なのですが、長い通話が予想されるため、100円玉を先に入れたときに、留守番電話になっていたときの悔しさは忘れられません。

 携帯電話の普及に伴い、令和2年度の利用回数は平成12年度と比べて50分の1程度まで減少し、赤字運用が続いています。

 全国一律の設置が義務付けられているのですが、街中の台数を減らしつつ、災害時の避難所への重点配備を検討します。

 災害時に、公衆電話は、優先的につながることになっています。
 災害時に備えて、公衆電話の位置を覚えておくことが大切でしょう。
 テレフォンカードではなく、コインなら、停電でもつながる機種もあるそうです。

 令和2年3月末時点における日本国内の公衆電話総数は15万1313台です。
 うちデジタル式が5万3831台、アナログ式が9万7482台となっています。

 電気通信事業法施行規則で、公衆電話は社会生活上の安全および戸外での最低限の通信手段を確保する観点により、市街地では500メートル四方に1台、それ以外の地域では1キロ四方に1台は設置することが求められています。

 なお、最近では回線のみを用意しておいて、電話端末自身は設置者が別途保管し(この時点では電話機能は使えません)、災害時などには設置者が回線に電話端末を接続して公開し、無料で通信手段を提供する特殊公衆電話(事前設置電話)の設置数が急増しています。

 これは維持費用が安く、電気通信事業法施行規則の縛りも受けないため、公民館や小中学校のような災害時の避難場所として用いられる公共施設を中心に急速に普及しています。

 なお、自宅、勤務先、自分の通勤路の公衆電話のあるところを普段からチェックされることをお薦めします。
 災害時に便利です。

 といっても、私の場合、事務所のビルのすぐ前、阪急梅田駅(駅構内)、夙川駅(駅構内)、甲陽園駅(改札外)ですから、競争率は高そうです。


TOPへ戻る