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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

アナフィラキシーショック

 ハチに2回刺された人が死亡することがありますが、これは、アナフィラキシーショックが原因です。

 アナフィラキシーとは何でしょう。

 生体の中に抗原(アレルゲンと呼ぶ)が侵入すると、生体はその抗原に対して特異的な抗体(IgE抗体等)を産生し、再び同一の抗原が体内に入ると抗原抗体反応が起こり、それを除去しようとします。

 この抗原抗体反応は生体の防御反応の一種ですが、ときに生体にとって極めて有害な反応を引き起こします。
 この反応は防御反応(phylaxis)と反対の状態を意味する"ana"をつけてアナフィラキシー(anaphylaxis)と呼ばれています。

 また、アナフィラキシーのうち、血圧が下がってショック状態に陥ったものをアナフィラキシーショックといいます。
 アナフィラキシーの典型的な症状としてはじんま疹、紅斑、呼吸困難、めまい、腹痛、下痢、意識障害などがあげられます。

 1回目は無事です。
 しかし、2回目には、抗体(IgE抗体等)ができてしまっています。
 再び同一の抗原が体内に入ると抗原抗体反応が起こり、それを除去しようとします。
 その結果、死に至ることもあるわけです。

 1回ハチに刺された人は、2回目に重篤な症状に陥ることがありますから、嘔吐などの症状が出た場合、軽く見ずに病院などで受診されるのが賢明です。


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