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雑記帳

格付会社 ロシア国債デフォルトに該当

 アメリカの格付会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、令和4年6月27日、5月27日が支払期日だった2本のロシアの外貨建て国債について「デフォルトに該当する」との見解を表明しました。

 発行時の条件に基づく利払いが30日間の猶予期間内に実行されなかったことはムーディーズの格付け定義上、不履行にあたると説明しました。
 非公式ながら格付け会社からデフォルトとみなされたことになります。

 主要格付け会社は各国の国債の格付けを行っています。
 投資家は、それを投資の判断材料にしています。

 問題になったのは令和4年5月27日が期日だった、ドル建てとユーロ建ての国債の利払いです。
 計1億ドル(約134億円)相当の決済が滞り、令和4年6月26日に猶予期間の最終日を迎えました。

 今回の判断は格付けに基づく正式な判断ではありませんが、コメントの形で事実上のデフォルトを認定した格好になりました。
 ロシアの外貨建て国債のデフォルトはロシア革命直後の1918年以来、約1世紀ぶりとなります。
 ロシア国債の格付けは、同国がウクライナに侵攻する令和4年2月24日までは投資適格級となっていました。

 ルーブルでの支払いをめぐっては、大手格付会社S&Pグローバル・レーティングが令和4年4月8日に、部分的なデフォルトに陥ったと認定しました。

 ロシア政府は支払いの意思や能力はあったが証券決済機関のユーロクリアが処理を止めた結果だとし、ロシア側に非はなくデフォルトには当たらないと主張しています。

 CDS(Credit default swap)により、金利や元本に相当する支払いを受取れるのでしょうか?


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