本文へ移動

2021年2022年バックナンバー

雑記帳

八咫鏡

 伊勢神宮では西暦685年から式年遷宮がおこなわれています。

 伊勢神宮は、内宮に、いわずとしれた天照大神を祭り、外宮に豊受大御神(食物・穀物を司る神様だそうです)を祭っています。

 伊勢神宮の皇大神宮には三種の神器のうち「八咫鏡」がご神体として奉納されています。

 ちなみに、三種の神器とは、天孫降臨の時に、天照大神から授けたという鏡・剣・玉のことです。

 八咫鏡(やたのかがみ)
 草那芸之大刀(くさなぎのつるぎ)
 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)

 草薙剣は熱田神宮に、ご神体として奉斎され、八尺瓊勾玉は皇居吹上御所の「剣璽の間」に安置されています。

 なお、伊勢神宮に奉納されている八咫鏡は、裁判所も「借用」しています。

 裁判官のバッジは、八咫鏡に「裁」と記載されていて、八咫鏡は国家権力の象徴(鏡がはっきりと曇りなく真実を映出すという意味もあります)、「裁」は「裁く」ということです。

 裁判所職員共通のバッジで、裁判官、裁判所書記官、裁判所調査官、裁判所事務官など同じバッジです。

 私も、裁判官時代につけていました。紛失したら、最高裁の売店内で身分証明書を提示すれば500円で購入できました。

 なお、弁護士バッジを紛失すると、再交付に1万円します。

 裁判所職員のバッジを着用していても何の役にもたちませんが、弁護士バッジを着用していれば、拘置所に自由に出入りできるという「特典」が、もれなく、ついてきます。

 ちなみに、日本書紀の岩戸隠れの段の第一の一書には以下の記述があります。

「故即以石凝姥為冶工 採天香山之金以作日矛 又全□真名鹿之皮以作天羽皮吹 用此奉造之神 是即『紀伊國所坐日前神』也」(『』を付記)

 和歌山県の「日前(ひのくま)神宮・國懸(ひのかかす)神宮」には、天照大御神の御姿を型取った日像鏡(ひがたのかがみ。日前神宮)と日矛鏡(ひぼこのかがみ。國懸神宮)の次に作ったのが、八咫鏡であるという社伝があり、日像鏡と日矛鏡が、それぞれ奉納されています。

 つまり、日像鏡と日矛鏡は、八咫鏡の「試作品」ということになります。一説には「不良品」という説もあります。

 日前宮は、幼稚園を経営しています。
 「ひのくま幼稚園」で、私が通園していました。
TOPへ戻る