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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

青春18切符とワープ

 青春18切符は春休み、夏休み、冬休みのころ年3回発行されます。
 現在は、夏休み期間中で、鈍行旅行をしている人も多いようです。

 ワープという用語が使われます。
 どうしても、青春18切符では、時間の関係で相当なロスをするとき、特急券と乗車券を購入して、わずかの区間を特急電車で移動することです。

 有名なのは、日豊本線です。
 九州では最も長い在来鉄道路線で、起点は小倉駅、終点は鹿児島駅で、九州の東海岸沿いに福岡、大分、宮崎、鹿児島の4県を縦断し、その距離は460キロメートルに及びます。

 そんな長大な日豊本線を、青春18切符で乗り通すと、1日では不可能です。
ネックは、大分・宮崎県境の佐伯~延岡間です。
 この区間を直通する普通列車は、佐伯発6時18分、延岡発6時10分、20時07分の上下合わせて3本のみです。
 JR九州の在来線で最大の赤字区間でもあります。
 特急はほぼ1時間に1本走っているため、特急を使わざるをえません。

 これを使った場合、小倉5時31分の始発列車に乗れば、鹿児島到着は17時33分です。鹿児島5時28分の始発から、延岡・佐伯間で特急を使って逆方向の乗り継ぎをしても、小倉駅には17時56分に到着します。

 小倉→宇佐→臼杵→佐伯→【特急】→延岡→南宮崎→西都城→鹿児島

 なお、昔の青春18切符の案内書には、紀伊田辺から新宮までは2時間から3時間に1本しか普通電車はないため、白浜に行くには、紀伊田辺から白浜まで、特急くろしおを使うのが賢いと記載されていました。

 白浜駅は、白良浜、千畳敷、三段壁など観光の中心からはずれていて、バスを利用しなければなりません。

 それなら、1時間に1本普通電車が走っている紀伊田辺駅から、白良浜、千畳敷、三段壁までバスに乗ればよいということになります。
 白浜駅発白良浜経由三段壁間、紀伊田辺駅発白良浜経由三段壁間は、ともに1日約30往復のバスが運行されています。


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