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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

ヨーロッパの熱波

 今年の夏は暑いですね。
 もっとも、日本は、普通の家にはエアコンやクーラーがあります。

 イギリスの気象庁によりますと、30度を上回ることが珍しいイングランド地方で、令和4年7月18、19日の最高気温は40度をこえました。
 40度超えは、観測史上初です。
 気象庁は熱波警報を最高レベルの「赤」に初めて引き上げ、事実上の「国家非常事態宣言」(イギリスBBC)が出ている状態でした。

 ポルトガルでは令和4年14日に最高気温が47度に達したほか、スペインでも45度以上を記録し、酷暑が続いています。
 ロイター通信によると、両国では暑さが原因で、17日までに高齢者を中心に1000人以上が死亡しました。
 フランスでも令和4年18、19日に各地で観測史上最高気温を記録しました。

 熱波の影響で、欧州南部では森林火災が相次いでいます。
 AFP通信によると、フランス南西部のジロンド県では約1万1000ヘクタールが焼失し、約1万6000人が避難しました。
 ギリシャ南部クレタ島でも森林火災により、一部地域で住民が避難した。クロアチアでは、バカンス客でにぎわうアドリア海の観光地の近郊まで火が迫まりました。

 ヨーロッパに熱波が襲うのは初めてではありません。

 平成15年7月から8月にかけて西ヨーロッパ地域の大半が熱波の影響を受けました。
 この熱波による高温は7月から8月に顕著に現れ、1540年以来の記録的な暑さとなりました。

 平成15年の熱波は特にフランスで被害が大きかったです。
 また、数か国で健康危機をもたらし、南ヨーロッパの一部地域では干ばつの影響もあり農作物不足となった。この熱波による死者は7万人を超えるという推定があります。

 フランスは、特に北部地域において、夏でも基本的にはそれほど暑くなりません。
 あまり、エアコンも普及していません。
 このことも人的被害が大きくなった原因と考えられています。

 突然の熱波に襲われたため、ほとんどの人が脱水症状に陥った場合の対応ができなかったこと、多くの住宅や施設に空調が備えられていないこと、自然災害や人災による緊急マニュアルが策定されていても高温は対象外であったことが挙げられています。
 熱波による死者は7万人ともいわれています。
 ドイツでは5250ないし7200人が死亡しました。
 スイスでは975人が死亡しました。スイスは平成15年8月11日に観測史上最高気温となる41.5℃を観測しています。

 私も、平成15年にスイスを旅行していて、痛い目に遭いました。
 スイスのホテルのフロントに、何とかならないかというと、当ホテルは2つ星ホテルであり、2つ星以下のホテルにはエアコン設置義務はないし、現実設置していない。扇風機を貸出すといわれた記憶があります。
 ヨーロッパを回る予定で、最初の訪問国がスイスだったのですが、ドイツやフランスへの旅行は中止して、すべてスイスに滞在した記憶があります。


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