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雑記帳

高句麗と渤海

 令和4年7月26日に開幕し、令和4年10月9日まで、中国国家博物館北第1展示場にて、日中韓古代青銅器展が開催されています。
韓国国立中央博物館と日本東京国立博物館も共同で参加しています。

 開催中の特別展で、韓国古代史を紹介する中で、高句麗の歴史と渤海の歴史を除いています。
 韓国が、今ごろになって中国に文句を言っています。
 
高句麗と高麗

 高句麗史の帰属をめぐり、中国と韓国・朝鮮との論争があります。

 中国における高句麗史の帰属問題と「東北プロジェクト」というのがあります。
 1 高句麗は中国の中原王朝の統治秩序の中で建国された。
 2 高句麗は独立国家ではなく、中国の中央王朝の地方政権である。
 3 高句麗民族は中国の古代の一民族である。
 4 隋・唐と高句麗の間の戦争は中国における国内戦争である。
 5 王氏高麗は高句麗を継承した国家ではない。
 6 朝鮮半島の北部地域も中国の歴史に属する。

  だからといって、どうなるものではないような気がするのですが、逆にいえば、韓国・朝鮮としては昔「中国大陸東北部(満州南部)から朝鮮半島の大部分を領土とした」ということになり「中国大陸東北部(満州南部)も韓国・朝鮮の歴史に属する」ということになるのでしょうか。

 チベット、内モンゴル、ウィグルなどとは違って、中国が韓国・北朝鮮を自国の領土だという気はありません。
 逆に、韓国・朝鮮が、満州南部を「自国の固有の領土」と主張するわけでもありません
 滅亡した国家が、現在どこの国に属するかを論じても意味は無いように思います。
 中国も韓国も、つまらない論争をしているようです。
 また、渤海についても、中国と韓国・朝鮮との論争があります。
 理屈は、高句麗と同じです。

 滅亡した国のことなどどうでもよく、冷静に見られるのは、日本人だからでしょう。
 韓国は、いわば属国の歴史ですから、独立国であった高句麗と渤海を、韓国史の一部としたいのでしょう。
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