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雑記帳

韓国空軍の中心戦力F35A 飛行・特定任務不能状態が1年半で234回

 令和4年6月、韓国空軍が最新鋭ステルス戦闘機F35Aを点検したところ、航空電子系統に欠陥が見つかり、急いで飛行計画をキャンセルしなければならなかったそうです。
 5年ぶりに実施される韓米合同飛行訓練まで、もう1か月も残っていないという状況でした。

 令和4年5月には、飛行を終えて戻ってきたF35Aで射撃など火力コントロール系統の異常が見つかり、整備所に送られました。

 令和4年1月の飛行では、訓練を終えたF35Aのランディングギアがきちんと降りず胴体着陸するという事故が発生しました。
 ステルス戦闘機が胴体着陸したら、修理をしても、任務に就くことができるのでしょうか。

 また、F35Aが、令和3年から令和4年上半期までの間に、飛行不能状態(G-NORS)、特定任務不能状態(F-NORS)の判定を合わせて234回受けていたことが3日までに分かりました。

 最新の戦闘機を配備したばかりなので、必要な修理・付属品の確保および管理に問題が生じていることが主な原因と分析されています。
 こうした欠陥により、戦闘機は短くて数日、長いと4か月以上も飛行または特定任務の遂行ができず整備所で過ごしていたことが把握されています。

 北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対応する韓国軍の先制打撃の中核的戦力であるF35Aが、管理不十分によりきちんとした備えができないということですね。

 ちなみに、F35Aは韓国空軍の保有する唯一のステルス機で、価格は1機1000億ウォン(約101億円)します。
 F35Aは第5世代ステルス機で、ステルス性能と電子戦能力など統合抗戦システムを備えていて、最高速度はマッハ1.6で、戦闘行動半径は1093キロに達します。
 北朝鮮の金正恩委員長が最も恐れる兵器の一つに挙げられています。

 なお、F35Aの大規模な修繕やグレードアップは、アメリカ、日本(愛知県。三菱重工)、オーストラリア、イタリアのいずれかで実施されなければなりません。

 一番効率的なのは、日本での修繕やグレードアップでしょうが、韓国は、朝鮮半島出身者の労働問題などにより三菱を目の敵にして日本での修繕やグレードアップはしないという方針ですし、日本も、韓国のF35Aの大規模な修繕やグレードアップはお断りという立場です。

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