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雑記帳

ヒッグス粒子

 欧州合同原子核研究機構(CERN)は、平成24年7月4日、「ヒッグス粒子に似たような粒子が二つの実験装置アトラス(Atlas)とシーエムエス(CMS)で観測された」と発表しました。

 ヒッグス粒子とは、物質の質量の起源となる「ヒッグス場」の存在を証明するために必要な粒子で、これが最低1個でも見つからなくては質量の説明がつかず、物質の根源である素粒子の運動を説明する標準理論が成立たないそうです。

 「世紀の大発見」のようです。

 私にはよくわかりませんが・・

 ところで新聞記事により、記載が違っていることに気づかれた方はおられるでしょうか。

 「宇宙の始まりである137億年前の「ビッグバン(大爆発)」で生まれた素粒子は、最初は質量を持たず光速で自由に飛び回っていた。ビッグバンの100億分の1秒後にヒッグス粒子が生まれて宇宙を満たしたため、素粒子は動きにくくなり、質量が備わったとされる」(ほとんどの新聞)

 「宇宙は約137億年前、ビッグバンと呼ばれる火の玉状態で誕生した。このとき、すべての素粒子は質量がゼロで、真空中を何の抵抗も受けずに光速で自由に動いていた。
 その10兆分の1秒後、宇宙が冷えて真空の性質ががらりと変わり、陰に潜んでいたヒッグス粒子が真空を埋め尽くすように現れ、素粒子は粘り気のある「ヒッグス粒子の海」にどっぷりと漬かる状態になった」(産経新聞)

 「100億分の1秒後」(産経を除く新聞)と「10兆分の1秒後」(産経新聞)では1000違います。

 どちらかが、誤訳の気がします。

 アメリカ英語では「billion」は10億、「ten billion」は100億のようです。
 イギリス英語では「billion」は1兆(10億はthousand million)、「ten billion」は10兆のようです。

 昔、アメリカの大統領がイギリスで演説した際に、イギリス式に表現して話題になりましたね。

 さあ、産経新聞があっているのか、他の新聞があっているのか・・
 どちらでもいいといえばどちらでもいいのですが・・
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