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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

ソウル梨泰院の圧死事件

 ハロウィーンを直前に控えた週末の令和4年10月29日夜、仮装した若者らで祝祭ムードに包まれたソウルの繁華街である梨泰院は、新型コロナウイルスの規制が3年ぶりに解除され、飲食店が並ぶ梨泰院の通りはすし詰めになるほどの大にぎわいでした。

 圧死事故は繁華街中心の大通りに面した地下鉄駅に近い幅3メートルの傾斜のある狭い路地で、すし詰めになるほどの人があふれ、将棋倒しになり、全身圧迫による急性呼吸窮迫症候群(圧死)等により、日本人2人を含む、155人が死亡し、152人がけがをし、このうち約40人が重傷だそうです。

 亡くなったのは、多くは10代、20代の若者だそうです。
 ご冥福をお祈りいたします。

 平成13年7月21日に兵庫県明石市で発生した、明石市民夏まつり花火大会の圧死事故を彷彿とさせます。
 明石市民夏まつり花火大会の圧死事故は、JR西日本のJR神戸線朝霧駅南側の歩道橋において、駅から来た客と会場からの客が合流する南端で、1平方2あたり13人から15人という異常な混雑となり、いわゆる「群衆雪崩」が発生し、11名が全身圧迫による急性呼吸窮迫症候群(圧死)等により死亡し、183名が傷害を負うという痛ましい事故が起きました。

 平成17年11月、この死亡事故を教訓として警備業法と国家公安委員会規則が改正され、警備業務検定に従来の常駐警備、交通誘導警備等に加え、雑踏警備が新設されています。

 刑事事件は、検察官が起訴しなかったため、検察審議会の決議で強制起訴になりましたが、いずれも無罪でした。
 検察官が、起訴が無理だとして不起訴となった事件について、検察官役の弁護士が起訴して、有罪になったためしがありません。

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