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雑記帳

トマホーク政府が購入を検討

 防衛力の抜本的な強化に向けて、政府がアメリカの巡航ミサイル「トマホーク」を購入できないか検討に入ったことが分かりました。

 政府はいわゆる「反撃能力」・「敵基地攻撃能力」の保有も念頭に、敵の射程圏外から攻撃できる「スタンド・オフ・ミサイル」として陸上自衛隊の「12式地対艦誘導弾」の改良型などを量産したいとしています。
 ただ、陸上自衛隊の「12式地対艦誘導弾」の改良型の運用が始まるのは令和8年度以降の見通しとなっていることから、政府は十分に配備されるまでの抑止力や対処手段としてアメリカの巡航ミサイル「トマホーク」を購入できないか検討に入ったとされています。

 つまり、台湾有事が令和6年までに生じる可能性があるとして、トマホークを先に導入して、ある意味2段構えで長射程の攻撃能力に空白域を作らないという考えです。

 政府は「トマホーク」についてアメリカ軍が各地の軍事作戦で運用しており高い信頼性があるとしていて、与党やアメリカ政府などと購入に向けてに調整を進めていく方針です。
 トマホークは、海上自衛隊の護衛艦を改修して運用する想定です。潜水艦用は回収は難しいようです。
 陸上配備も可能です。

 また、政府はいわゆる「台湾有事」を念頭に人員や物資を大規模に輸送する能力を増強する必要があるとして、自衛隊の輸送能力を補う目的で確保している民間フェリーの体制を現在の2隻から6隻程度に増やすことも検討しています。

 なお、「トマホーク」とは 「トマホーク」は、アメリカが開発した射程が千数百キロ以上の巡航ミサイルです。
 アメリカ軍が平成3年の湾岸戦争で実戦で初めて使用し、平成15年のイラク戦争や平成30年のシリアへの軍事攻撃などでも使用しました。
 艦艇や潜水艦のほか、地上からも発射でき、レーダーで探知されないよう低い高度を維持しながら音速に近い速度で飛び、GPSなどの誘導によってピンポイントで目標を攻撃することができるとされています。

 現在はアメリカ軍とイギリス軍が保有していて、オーストラリアも、令和3年、トマホークを取得してイージス艦に搭載する予定を明らかにしています。


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