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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

日本の中古車価格高騰の原因

 日本からロシアへの中古車輸出が激増しています。
 ウクライナ侵攻直後、大幅に減少していた輸出台数は、現在、侵攻前の水準を上回るまでになっています。

 ウクライナ侵攻から間もない頃で、ロシアでは日本からの中古車に対する支払いが不安定になり、その関係で日本からロシアに船を出すことができず、日本の港には数千台の中古車がとどまっていました。

 日本中古車輸出業協同組合がまとめた日本→ロシアへの中古車台数のデータである。

 令和4年1月 1万0415台(1位ロシア、2位UAE)
 平成4年2月 1万4808台(1位ロシア、2位UAE)
 平成4年3月 1万1477台(1位UAE、2位ロシア)
 平成4年4月 1万1208台(1位ロシア、2位UAE)
 平成4年5月 1万1630台(1位UAE、2位ロシア)
 平成4年6月 1万8266台(ロシア1位、2位UAE)
 平成4年7月 1万8002台(ロシア1位、2位UAE)

 600万円(日本円)以上の中古車はぜいたく品とみなされ輸出が禁止されていますが、それ以下は問題なく輸出できています。
 なお、20万円以下の中古車は輸出台数にカウントされないので、おそらく、実際にロシアに輸出されている日本からの中古車はもっとたくさんあるでしょう。

 ロシア国内では新車生産がほとんどできていない状況でまた新車の輸入も少ない状況が続いています。
 それで、日本からの中古車輸入が想定以上に増えています。

 ロシアの富裕層向けにこれまで台数が少なかった高額車両の輸出も目立っているそうです。
 ロシアの富裕層は西側諸国からの制裁(資産の接収など)を恐れてUAEのドバイに避難している例も多いといわれています。
 UAEはアメリカ、ヨーロッパ、日本などからのロシアへの経済制裁に加わっていないため、ロシアの富裕層が集まっていると考えられています。
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