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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

健康のためなら死んでもいい

 「健康のためなら死んでもいい」という言葉があります。

 この言葉は多義的です。

 1つ目の意味は、「寿命が長くても、健康でなければ意味はない」「健康で生きるためなら、寿命が短くてもいい=早く死んでもいい」ということです。
 たとえ、寿命が長くても、寝たきりや、常時介護を受けていては、あまり生きている意味がないかもしれません。
 近親者は、たとえ、寝たきりであっても、できるだけ長生きしてくれることを望むものですが、本人は、寝たきりでは意味がありません。
 つまり、日頃から健康を意識がけ、「寝たきり」になるような病気にはかからないようにするという積極的な意味に用いられます。

 2つ目の意味は「本末転倒」ということです。
 例えば、健康のために無理な運動や、無理な食事制限、危険な補助食品の摂取などをして、そのために、かえって早死にしたのでは全く意味がないというものです。
 普通は、この意味の「ブラックジョーク」に用いられることが多いようです。
 若いころからスポーツをしている人が、歳を重ねてからも運動をするというのはいいのですが、若いころ、ろくにスポーツもしないで、「健康のために」という理由で激しい運動をして、急死してしまうということはよくあります。
 歳をとれば、「スカッシュ」などはやめて、「ゴルフ」や「適度なジョギング」など、「死なない」スポーツに切り替えるのが賢明かもしれません。
 なお「ゴルフ」のパッティングは、心臓に負担をかけます。心臓病の人は「マッカーサールール」(グリーンにオンすれば、あとパットは2打とみなす。パットは心臓に悪いからしない)の適用も考えた方がいいですし、早朝からの遠方のゴルフは、いつもより「とんでもない」早起きを強いられますから、「ゆっくりした」時間のスタートにしたほうが賢明です。

 あと「健康食品」の摂取で死んでしまう人がいます。
 「健康食品」ブームですが、毒の入った中国の「ダイエット錠」「ダイエット食品」などは問題外です。やはり「出所」のはっきりとした「健康食品」「サプリメント」を摂取しましょう。
 また、「健康食品」の過度の摂取も問題です。
 米国食品医薬品局(FDA)などが、従前「健康食品」と認められていたものについて、販売されている1回の服用「単位」だと、多量すぎて、かえって「危険」だと警告する例もあります。それほどでなくても、「過度」の健康食品の摂取は禁物です。
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