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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

年金3年ぶり増額の見通し 実質は物価高で目減り

 日本ではインフレが続いていますが、令和5年度の公的年金の額面上の給付額は3年ぶりの値上げ改定となる見通しです。

 前年比2.5%の物価高とする民間試算を基にすると、「マクロ経済スライド」発動によって68歳以上の給付は1.8%ほど増えます。
 物価上昇率から年金額上昇率の差引くと、マイナス0.7%になります。

 高齢者の負担増は景気回復の足かせに繋がる可能性がありますね。

 年金は物価と賃金が上昇する局面では給付が増えますが、給付抑制策の「マクロ経済スライド」が発動し、物価の伸びよりは給付額は抑制されます。
 一方マクロ経済スライドは物価や賃金の下落側面では発動されず、その抑制分を「キャリーオーバー制度」(持越し制度)によって翌年度以降に持ち越されます。

 令和3年度、4年度の2年連続で発動されておらず、0.3%のキャリーオーバー分が今回一気に差し引かれ、試算では今年度のスライド分を含め合計0.7%の抑制要因となっります。

 年金支給額は減少傾向、現役世代の保険料額は上昇一辺倒ですね。
 少子高齢化ですから、仕方がないといえば仕方がないですが。
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