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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

LCCターミナル

 関西国際空港は、平成24年10月28日から、格安航空会社(LCC)専用となる第2ターミナルビルの運用を開始しています。
 現在、ピーチ航空、済州航空(チェジュエアー。韓国)、春秋航空(中国)が利用しています。

 従来のメインターミナル(第1ターミナル)とは無料の連絡バス(所要約7分)で結ばれることになります。
 荷物の受取りや税関もあります。

 搭乗橋(ボーディングブリッジ)はなく、乗客は駐機場まで徒歩で移動します。

 バスで行く必要のない近いところに駐機します。

 通常の空港ターミナルなら、ボーディングブリッジを使って、ターミナルから飛行機に直接行けます。
 ただ、飛行機が、ターミナルに頭からつっこむ格好で駐機すると、飛行機は前進のみでバックできませんから、機体のけん引車で引っ張る必要があります。コストがかかりますね。

 雨さえ降っていなければ、あまり問題がありませんが、雨が降っているときに、飛行機が「沖止め」(ボーディングブリッジに接続されていない状態)になっていると、傘をさして搭乗しなければなりませんから、大変です。
 雨があって風があったら悲劇です。


 LCC専用の第2ターミナルビル開業日は大雨でした。ニュースで放映されていましたから、LCC専用の第2ターミナルビルを使うことの不便さがわかって「よかった」のではないでしょうか。

 関西空港の第2ターミナルビルは、鉄骨平屋一部2階建てで、延べ床面積約3万平方メートルです。

 エレベーターやエスカレーターの設備が不要になります。
 また、簡素化して建造コストを抑えています。

 第2ターミナルビルの総工費は約85億円で、建物は約37億円といってもピンと来ないかも知れませんが、同じ規模の建物を建てようとすると、数百億円かかるそうです。

 もっとも、テナントとして免税店や飲食店などが入居し、一部のコンビニやコーヒーショップは24時間営業しますから、ヒマをもてあますということはなさそうです。
 ただ、びっくりするほど高いです。
 おまけに、コンビニをわざと出店させていません。

 私は、エアアジアの利用で、クアラルンプールのLCCターミナルを利用したことがありますが、クアラルンプール国際空港(KLIA)からバスで20分ほど、ものの見事に「何もない」ターミナルでした。

 関西空港の「第1」となった従前のターミナルの施設利用料より、「第2ターミナル」の方が格安です。
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