本文へ移動

2021年2022年バックナンバー

雑記帳

山の名前

 アメリカ政府は、平成27年8月30日、アラスカ州にある北米大陸最高峰の「マッキンリー」の名称を、先住民族が古くから呼んできた「デナリ」に変更することを明らかにしました。

 「マッキンリー」の名称は、共和党の大統領候補だったウィリアム・マッキンリー氏(のちに大統領就任。暗殺されています)への支持を表明するために名付けられたそうです。
 「デナリ」は、先住民族の古くからの呼称で「偉大なもの」といった意味だそうです。
 ホワイトハウスは「アラスカ先住民族にとってのデナリの神聖な地位を認めるものだ」としています。

 「マッキンリー」から「デナリ」になると、どこの山だったということになりそうです。


 先住民族の古くからの呼称をよく使うようにする例は他にあります。

 ニュージーランド南島のマウントクック(Mount Cook。ニュージーランドを探検したイギリスの海軍士官ジェームズ・クックにちなみます)は、ニュージーランドの先住民族マオリ族のマオリ語で「雲の峰」という意味です。

 「エベレスト」は、「チョモランマ」ということが多くなりました。

 「エベレスト」は、英国人でインドの測量局長官だったジョージ・エベレスト(George Everest)という人物の名にちなむそうです。
 チベット語では、チョモランマ(Chomolungma。大地の母神・世界の母神)と呼びます。
 中国に併合され抑圧されていますが・・・

 山ではありませんが、オーストラリアのエアーズロック(Ayers Rock)も、先住民であるアボリジニによる呼び名のウルル(Uluru)と呼ばれることが多くなりました。

 ちなみに、北海道の地名や山の名は、アイヌ語に漢字を当てている例が多いようです。アイヌ語は、古代日本語ともいわれています。

 「北海道のアイヌ語地名

TOPへ戻る