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雑記帳

ソウル交通公社、職員用食堂調理員採用53人中47人が大卒

 ソウル交通公社が、令和2年12月、従来の縁故採用、非正規職員待遇をあらため、正規職として公開採用したところ、職員用食堂調理員採用53人中47人が大卒という結果になったそうです。

 ソウル交通公社が、令和3年1月25日に明らかにしたところによると、11倍という競争率を突破して合格した53人のうち、修士号を持つ3人をはじめ、47人(89%)が専門大学卒以上の学歴を持つ一方、高卒は6人だったということでした。

 53人全員が調理師資格を持っていて、合格者の年齢層は20代が35人で最も多く、30代10人、40代7人、50代1人などで、20-30代が85%を占めたそうです。
 男性(42人)の方が女性(11人)よりも多かったということです。

 ソウル交通公社は「就職難の中、大学調理学科専攻の若者たちが殺到した結果だ」と話したそうです。

 今回の公開採用では、ほかの職群と同様に筆記試験(NCS・国家職務能力標準、職務遂行評価)と適性検査、面接などを経なければならない上、「調理技能士以上の資格」も要求したそあです。
 調理員が備えるべき「必要な知識と技術」として、同公社側は「火力の強弱調節能力」「野菜を切る能力」「味付けをする順序」「冷凍庫管理能力」などを挙げています。

 ソウル交通公社の新入社員の年間平均賃金は令和元年基準で3300万ウォン(約310万円)、職員全体の平均賃金は6900万ウォン(約650万円)前後だそうです。

 インターネット上の公企業就職準備サイトには「事務職の就職準備をしていたが、競争率が比較的低そうな厚生支援職に志願した」という書き込みもいくつか掲載されているそうです。

 ソウル交通公社職員の内部インターネット網には「厚生支援職だけでなく、保安担当者やホーム担当者などが一般正規職に転換され、これまで外注業者や請負業者で入社した方々の実力では通常の公開採用で入社できない構造になった。このような正規職転換は雇用の安定ではなく、実際には社会的雇用弱者の雇用を奪う結果になる」という書き込みもあったそうです。


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