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雑記帳

AIIB

 少し古い話になりますが、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の初代総裁に内定している金立群・元中国財政次官は、平成27年10月9日、「現在57カ国の参加国はまもなく70カ国余りに増えるのではないか」との見通しを示しました。 

 さらに「AIIBはほかの国際金融機関と不要な競争をするつもりはない。ADBや世界銀行、さらには民間機関とも協力していく」と述べました。

 ここからが傑作なのですが、AIIBの初代総裁に内定している金立群氏は、参加を見送った日本とアメリカには「我々は(日米とは)何度か話し合いの場を持っており、ドアを開いている」と語ったそうです。

 いつまでも、未練がましいですね。

 もちろん、アジアインフラ投資銀行が貸出資金を借りるとき、中国政府の信用では高利で借入れなければなりませんが、日本あるいはアメリカの信用が加われば、低利で借りられるという思惑があります。

 アジア開発銀行(Asian Development Bank。ADB)は低利で資金を集められます。

 AIIB最大の出資国である中国経済は失速し、巨額の資金が国外に流出しています。
 日本とアメリカは、運営の透明性に懸念を持つという理由で、AIIB参加表明を見送っていますが、資金面や信用面でもあやしくなってきたのが実情ですね。

 バスに乗り遅れるな、参加すべきだと主張した経済学者やマスコミは、反省すべきでしょう。

 なお、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)の初代総裁に内定している中国人の金立群氏に、韓国側が「副総裁ポスト」を要請したそうです。

 産経新聞は、朴大統領が中国に哀願「AIIB副総裁ポストを」という見出しをつけています。

 ところで、AIIBの話はどうなったのでしょうか。
 新型コロナウィルスの関係で、少しは動いているようです。

 アジア開発銀行が、銀行融資だとすると、AIIBは利息の高いサラ金の位置づけのようです。
 「バスに乗り遅れるな」といっていた、日本の経済評論家やマスコミは、バカみたいですね。


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