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雑記帳

天津

 中国に天津という都市があります。

 「天津」は北京の南東にある古くから栄えた港湾都市で、天(皇帝)の津(港)を意味するそうです。
 北京と天津は新幹線で30分の距離にあります。
 ただ、発展したのは19世紀からです。

 ちなみに、上海や香港は、19世紀から発展した比較的新しい港で、古くは寒村にしか過ぎませんでした。
 なお、神戸や横浜も、古くは寒村にしか過ぎず、19世紀から発展して現在に至っています。

 「天津」というと「天津甘栗」を思い浮かべる人がいるかも知れません。
 日本で「天津甘栗」と呼ばれる栗は天津市周辺ではなく、さらに北にある河北省の燕山山脈一帯で収穫され、それを天津港に集めて日本へ輸出したことから「天津甘栗」とよばれるようになったという説が有力だそうです。
 ちなみに、中国では「糖炒栗子」と呼ばれるそうです。

 「天津」というと「天津飯」を思い浮かべる人がいるかも知れません。

 昭和の物資不足の時代に、中国天津産の良質米である「小站米」をわざわざ使った、蟹肉入り卵焼き乗せ丼という意味で「天津芙蓉蟹肉飯」という料理があり、その長い名称が「天津飯」と短く呼ばれたという説が有力だそうです。
 ちなみに、中国では、天津飯はないそうです。
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