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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

日本と難民

 ヨーロッパにシリア難民らが押し寄せている問題で、ドイツなどが新たな受け入れを表明していました。
 日本は、難民認定数が少ないといわれています。

 「難民」とは、昭和26年難民条約の第1条で「人種、宗教、国籍もしくは特定の社会的集団の構成員であることまたは政治的意見を理由に迫害を受けるおそれがあるという十分に理由のある恐怖を有するために、国籍国の外にいる者であって、その国籍国の保護を受けられない者またはそのような恐怖を有するためにその国籍国の保護を受けることを望まない者」と定義されています。

 経済的困窮者は「難民」とはいいません。

 日本の近くで紛争があったでしょうか。

 日本は、四方を海に囲まれていて、また、海もドーバー海峡や地中海などの穏やかな海ではなく、どこの国から来ても、渡航は相当危険をともないます。
 現実に、ボートに乗ってたどり着く「難民」は、まずありません。

 日本の場合、難民申請者は、観光や留学、技能実習制度などで、正規で入国してくるものが4130人余り、不法滞在者が830人でした。

 難民申請をしている人のうち、正規で入国した人の場合は、申請から6カ月以降は就労が認められます。それも難民申請を増やしている理由でしょう。

 もともとは、最初から難民でないことを自覚していながら、引き延ばしのため手続きをとっているのが大半でしょう。

 「難民」としても、わざわざ暮らしにくい国で難民として暮らすことは好まないでしょう。
 日本は、果たして「難民」にとって住みやすいでしょうか。

 日本の場合、日本語の読み書きができないと、まともな就業先はありません。

 アラブ語系は、ゲルマン語系、ラテン語系ど同じくインドヨーロッパ語族の言葉です。
 日本語は、ウラルアルタイ語族に属し、全く言語が異なります。
 また、片言の日本語をしゃべるくらいならともかく、インドヨーロッパ語族の言葉と文法構造が違いますから、日本語の習得は難しですし、3000ないし4000字の漢字、カナなどを覚えるのは、よほど語学の能力と努力を要します。

 中国人なら、漢字は使えるでしょうし、韓国人など朝鮮半島の人は文法が似ていますから、日本語のハードルはやや低いといったところでしょうか。

 また、日本人は、ほとんど英語ができません、というより、日本語しか通じませんから、外国人にとって暮らしにくい国です。
 イギリス、ドイツ、北欧とは全く違います。
 言葉ができなければ、賃金の最も安い単純労働に就くしかありません。

 わざわざ、中東やアフリカの人が、同じ難民として保護されるのであれば、経済的にはいい暮らしができますが、暮らしにくいですから日本で難民として保護されることは望まないでしょう。
 西ヨーロッパの先進国の方がいいですね。

 ちなみに、韓国からは、済州島四・三事件、麗水・順天事件、朝鮮戦争の混乱で、日本への密航者が生み出されています。特に大阪は、済州島からの韓国人は大阪市に多いですね。
 他に、経済的な理由で、戦後日本に来て定住した韓国人もいます。


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