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雑記帳

自衛隊との戦闘を想定、韓国軍日本を敵国視

 韓国国防部が、令和2年末、竹島を舞台に、日本の自衛隊との仮想戦闘シナリオを作成し、国会で非公開報告を行った事実が明らかになりました。

 韓国の「東亜日報」が、「国防部が日本の自衛隊の独島侵攻作戦シナリオと、これを防衛する韓国軍の対応戦略等を記述した内部文書を作成し、昨年12月に国会で報告したことが10日、明らかになった」と報道しました。

「 該当文書には1~3段階にわたった日本の自衛隊の段階別独島侵攻作戦シナリオが盛り込まれている。
 1段階は、独島上陸の環境を整えるため、サイバー戦を使って「独島封鎖」を主張し、主力部隊の上陸前に派遣する先遣部隊を独島の東島に浸透させる。
 第2段階でイージス艦1隻と潜水艦2~4隻、F-15などのF系列戦闘機や早期警報統制機、電子情報収集機などを動員し、制空・制海権を確保する。
 3段階は、おおすみ級(8900トン級)輸送艦や輸送ヘリコプターのチヌークヘリコプター(CH-47)、ホバークラフト(LCAC)を投入し、東島に2個小隊を侵入させる。ボートを利用し、西島の住民宿舎などに1個半小隊を上陸させる案も含まれている」

「 一方、韓国軍はこれに対応して、独島を防御するF-15Kなどの戦闘機やイージス艦、玄武弾道ミサイルなど、陸海空軍の主力兵器にて(反撃する)」

 東亜日報の報道によりますと、この文書は最新型戦略資産の導入を推進している韓国国防部が戦略資産を配置の必要性を説明するために作成した資料に含まれた文書で、韓国国防部は文書の中で「自衛隊の軍事的脅威を防御するために新たな戦略資産が必要だ」と強調したそうです。

 韓国の「2020国防白書」には、北朝鮮軍によって韓国の西海上で韓国公務員が銃殺され燃やされた事件や、北朝鮮によって板門店南北連絡事務所が爆破された事件によって、前回国防白書が刊行されてから1年間、韓国のみならず世界的に北朝鮮に対する懸念が巻き起こったのですが、「北朝鮮は境界地・海域での偶発的衝突防止措置履行など、全般的に9.19軍事合意を順守している」と記載されています。

 東亜日報は、ムン・ジェイン政権の朝鮮半島平和プロセスの発動で、北朝鮮という「主敵」を失った韓国国防部が、今度は日本を「仮想の敵」と想定していると解釈される恐れもあると懸念しています。

 ただ、今にはじまったことではありません。

 韓国は、中国を相手に戦争をする力はないでしょう。いくら頑張っても無理です。
 ただ、一応、戦闘機や爆撃機は備えておくのが普通です。

 北朝鮮と戦争になるとすれば、陸続きですから、陸軍中心となります。北朝鮮の空軍は、燃料不足で訓練すらできず、海軍も、まともな艦船はありません。
 ただ、北朝鮮の海軍力は、貧相なものですから、何隻もの駆逐艦や潜水艦は不要です。

 「自衛隊の軍事的脅威を防御するために新たな戦略資産が必要だ」とし、日本を仮想敵国として、海軍は予算を取って艦船を建造しているのでしょう。

 日本が、韓国と戦闘をして竹島奪還など考えられません。
 竹島は、戦略的にみても、あるいは、経済的にみても、価値のない島です。北方領土や尖閣諸島と違います。

 バイデン新政権は、米日韓同盟を重要視して、日韓間の対立について積極的に関与すると予想されると予想されます。

 韓国国防部が見せている「対日観」を勘案すると、文在寅大統領がどれだけ日本との関係回復を望んでいるのか、不審に思われてもしょうがないですね。

 日本は、現大統領の任期の1年強の間、韓国には「丁寧な無視」を続けるというしかないですね。
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