2021年2022年バックナンバー
雑記帳
エスカレーターの片側歩行
以前「エスカレーター」というコラムを書きました。
急ぐ人のために東京は右、大阪は左を空ける習慣が定着しています。
大阪が左を開けるのは、昭和45年の大阪万国博覧会開催にあたり、世界標準に合わせたそうです。
大阪、兵庫、奈良、和歌山などは左を開けますが、京都と滋賀は逆です。
私は仕事がら、関西の裁判所にはよく行きますが、京都と滋賀が逆ということは、最初のうちは気づきません。
東京や岡山に行くときは、意識的に、逆に立つ癖がついています。考え事をしていれば別ですが・・
しかし、昇降機メーカーでつくる日本エレベーター協会(エスカレーターも管轄しているようです)などが事故防止のため、「歩かない」「片側を空けない」と求めています。
エスカレーターは歩かないことを前提に設計されており、「立ち止まって手すりにつかまる」が正しい乗り方だそうです。
「手が不自由で特定の側を空けるのが困難な人もいる」とも説明されています。
少し古い統計ですが、消費者庁によりますと、平成23年から平成25年の3年間、東京都内だけで計3865人がエスカレーターの事故で緊急搬送され、その大半が転倒や転落によるけがだったそうです。
「歩いて上っていたところ、バランスを崩して転倒」「上ってきた人につえに接触されて転倒」といったケースもあり、同庁は「エスカレーターで歩くとバランスを崩すだけでなく、他の人に接触して事故になる恐れがある」としています。
そうはいっても、ど真ん中に1人立っていたら、ブーイングの嵐を受けることが確実です。
ただ、そうはいっても、駅のエスカレータは、できれば片側明けてほしいですね。
電車が出発しそうなとき、駆け込む必要がある場合があります。
阪急神戸線のように10分に1本の電車はいいのですが、南海の特急サザン和歌山市駅行きのように30分に1本という場合は困りますね。
もっとも、私は、30分に1本の電車なら、10分前にはホームに着くようにしています。座れますし。
ただ、仕事の都合でどうしてもということがないわけではありません。