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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

日本のコロナワクチン接種はなぜ遅いのか

 新型コロナウイルスのワクチン接種が各国で本格化しています。

 イスラエルのワクチン接種が早いのは、イスラエルのまわりは敵国だらけで、イスラエル兵士の間で新型コロナウイルスに罹患が広まると、国家存亡の危機にあるという事情があります。
 また、イスラエルは、ワクチンを製造している製薬会社に対し、ワクチンの効果や副反応などのデータを詳細に提供するという約束をしていますから、製薬会社としても、貴重な情報を得るために、イスラエルに優先的にワクチンを供与しています。

 主要先進国は、G7の例をとると、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、カナダ、イタリアなどでワクチン接種が先行しています。
 金がありますから、ワクチンは購入できますね。
 製薬会社に対し、成功するかどうか、どれだけ効果があるかわからない、開発途上の段階で、多額の代金を支払っています。
 また、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、カナダ、イタリアなど、どの国をとっても、新型コロナウイルスの患者や死者数が多いため、ワクチン接種は喫緊の課題となっています。

 主要先進国のうち、日本だけは、ゆっくりですね。
 安倍政権時代、他の先進諸国に負けないくらい、製薬会社に対し、成功するかどうか、どれだけ効果があるかわからない、開発途上の段階で、多額の代金を支払って供給を確保しています。
 ですから、新型コロナウイルスの患者や死者数が多ければ、目の色を変えて、ワクチン接種を進めていっているでしょう。
 日本が、他の先進主要国と異なる事情は、1桁か2桁、新型コロナウイルスの患者や死者数が少ないという事情があります。

 また、日本人が従来からワクチンの安全性や有効性について慎重な国民性であるという事情もあります。

 朝日新聞の世論調査(令和3月1月25日掲載)によると、「ワクチン接種が無料でできるようになったら」の問いに、「すぐに受けたい」は21%、「しばらくは様子を見たい」が70%、「受けたくない」が8%でした。

 日本の他の先進主要国は、ワクチンには副反応のリスクなど不明な点があるものの、感染拡大を収束させるメリットの方が大きいと判断して早めの承認を進めていますが、日本では、事態が切迫していないばかりか、表現は悪いですがワクチンの副反応を恐れて、「他の国の人体実験を眺めている」という状態にあります。

「しばらくは様子を見たい」が70%ですから・・
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