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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

ahamoなどで広がるデジタルリテラシーの格差

 オンライン専用プランの開始以降、ネットでは「ahamo」を契約したがうまく通信できず、ドコモショップに駆け込んだが全く対応してくれなくて困った」というネットの書込みが散見されます。

 そのようなトラブルは、「ahamo」の発表当初から懸念されており、予想通りの展開といえるでしょう。

 KDDIとソフトバンクはオンライン専用プランのほかに、それぞれ「UQモバイル」と「ワイモバイル」というサブブランドを持ち、そちらは実店舗でサポートしています。
 「ネットは苦手だけど、通信料金は安くしたい」というニーズに応えています。

 UQモバイルやワイモバイルで通信容量が足りなくなったユーザーには、使い放題プランがあるauやソフトバンクを勧めることもできます。

 NTTドコモは、サブブランドを持たず、それが弱点になる可能性がありました
 そこでNTTドコモは、ドコモショップの店頭で「ahamo」の有償サポートサービスを提供するということになりました。
 あくまで有償サポートの提供であり、ドコモショップで「ahamo」の申込みができるわけではありません。
 ショップ店員は、ユーザーが自分のスマホで申し込むのを手伝うという形になるようです。

 これまで「ahamo」がドコモショップで契約できないにもかかわらず、店頭で「ahamo」をアピールするのはおかしいのではないか」「ahamo」をまき餌にして、NTTドコモの料金プランを契約させるつもりではないかとの批判がありました。

 店頭での有償サポートという形をとれば「ahamo」に興味あるNTTドコモのユーザーは、店頭でショップ店員に相談しながら「有償サポートを受けてahamoを契約する」か「NTTドコモの料金プランを使い続けるか」を選択することになります。

 ドコモショップとしては、おそらくNTTドコモの料金プランを契約し続けてくれたほうが有利なはずなので、店員は「ahamo」が、以下に困難かを説明して、NTTドコモの、大容量の料金プランを勧めてくる可能性があります。

 ITリテラシーのあるユーザーはネットを使いこなして自分に合った料金プランに変更でき無駄な金をどぶに捨てるようなことをしなくていいのに対し、ITリテラシーが不足しているユーザーはいつまでも自分に合わない割高な料金プランを使い続けなければなりません。

 この根本的な構造は結局、変わっていません。
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