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雑記帳

戦艦武蔵

 太平洋戦争末期、フィリピンのレイテ湾に向かう途中に撃沈された当時世界最大級の戦艦「武蔵」とみられる映像が、インターネット上で新たに公開され続けています。
 戦艦「武蔵」は、旧日本海軍の戦艦で、昭和19年10月、フィリピンのレイテ湾に向かう途中、アメリカ軍の攻撃を受けて撃沈され、行方が分からないままとなっていました。

 マイクロソフトの共同創業者で資産家のポール・アレン氏が、沈没した「武蔵」だとする画像や映像を、インターネット上公開しました。

 戦艦大和は有名ですね。
 戦艦武蔵は、さほど有名でもありません。

 「大和」と「武蔵」は同型艦なので基本的には同じであり、完成直後はまったく同じ造りだったのですが、最終改装で副砲である15.5センチ砲が「大和」の6門に対し「武蔵」は12門に、高角砲である12.7センチ砲が「大和」の24門に対し「武蔵」は12門となっています。

 どちらも、時代遅れだったのでしょう。
 現在、戦艦を実戦配備している国はないそうです。

 ですから、戦艦大和と戦艦武蔵は「基準排水量及び満載排水量が世界一大きな戦艦。6万5000。艦載砲も世界一の口径。46cm砲」ということでギネスブックに載っていて、永遠に破られることのない記録です。戦艦を保有している国はどこにもありませんし、将来もそうでしょう。

 また、戦艦武蔵戦艦は「世界一被弾した軍艦。魚雷20本、直撃爆弾20発以上を受けるも数時間健在。その後、艦首より沈没」とされています。

 戦艦大和は、魚雷節約のため、一方のみを攻撃して、沈没を早めたという説があります。

 ちなみに、旧日本海軍の戦艦には「国名」がつけられるという慣習がありました。

薩摩型 : 薩摩 - 安芸
河内型 : 河内 - 摂津
金剛型 : 金剛 - 比叡 - 榛名 - 霧島
扶桑型 : 扶桑 - 山城
伊勢型 : 伊勢 - 日向
長門型 : 長門 - 陸奥
加賀型 : 加賀(→航空母艦)- 土佐(未成)
紀伊型 : 紀伊(未起工)- 尾張(未起工)- 11号艦・予定艦名は駿河(未起工)-12号艦・予定艦名は近江(未起工)
大和型 : 大和 - 武蔵 -110号艦(→航空母艦信濃) -111号艦
改大和型 : 797号艦
超大和型 : 798号艦 -799号艦

 戦艦加賀と戦艦信濃は、航空母艦に改装して実戦投入されています。

 戦艦紀伊、戦艦尾張は、ワシントン軍縮条約で建造が中止となりました。
 「ワシントン条約なんて知ったことか」と秘密裏に建造されたのが、戦艦大和と戦艦武蔵です。
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