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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

EPAとFTAの違い

 EPAとFTAは、どうちがうのでしょうか。

 FTAは「Free Trade Agreement」(自由貿易協定)の略称で、EPAは「Economic Partnership Agreement」(経済連携協定)の略です。

 FTAは「特定の国や地域の間で、物品の関税やサービス貿易の障壁等を削減・撤廃することを目的とする協定」ですが、EPAは「貿易の自由化に加え、投資、人の移動、知的財産の保護や競争政策におけるルール作り、様々な分野での協力の要素等を含む、幅広い経済関係の強化を目的とする協定」と定義されます。

 FTAというのは、物だけの貿易のことで、EPAと言ったときには、物のほかに投資や人の移動、知的所有権なども全部入っている包括的なものと考えれば間違いありません。
です。

 中国は、物だけの貿易の協定であるFTAは締結できますが、投資、人の移動、知的所有権は自由化は絶対しないので、EPAは締結できません。

 ちなみに、「RCEP」は他国間の自由貿易協定ですから、中国は加入することができます。
 しかし、TTP11は、EPAなので、中国が資本の自由化をしない限り、中国は加入することができません。

 韓国は、一応、EPAの一種であるTTP11に加入できます。

 もっとも、韓国は、一般論ですが、TTP11に加入をすると損です。
 韓国は多くの国とFTAを締結していますが、日本とだけは、FTAを締結していません。

 韓国と日本がFTAを締結すると、韓国が損になります。
 同じ輸出構造を持つ国どおしがFTAを締結すると、経済の強い国が寄り強くなり、経済の弱い国が寄り弱くなります。

 韓国が、TTP11に加入の意欲を示しているということですが、本当のところはわかりません。
 韓国が約束を守らない国だから、TTP11に加入させるなという声がありますが、日本としては、TTP11に加入させた方が利益が上がります。


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