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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

G7、コロナ対策の供給網拡大 ワクチンや医療用物資

 主要7カ国首脳会議(G7サミット)は、令和3年6月11日午後(現地時間)、新型コロナウイルスからの回復について討議しました。

 ワクチンや医療用物資を念頭に、保健分野のサプライチェーンを拡大する方針を確認しました。
 将来の感染症に備える行動原則をまとめた「G7宣言」も採択する見通しです。

 サミットの議長のジョンソン英首相は「新型コロナで犯した過ちを繰り返さないようにする必要がある」「今回のパンデミックで問題になっているのは、不平等が定着していることだ」と述べました。

 討議では供給網の重要性が議題になりました。
 菅義偉首相は「サプライチェーンの脆弱性は問題で、G7が協調する形で戦略的に取り組んでいく必要がある」と述べ、各国首脳からは賛同する意見が表明されました。

 新型コロナへの対応では当初、マスクや医療用ガウンの不足が深刻化しました。
 中国が生産を拡大し、医療用防具の輸入における中国依存が高まっものの、各国の使用基準を満たさない製品も多く、危機下での供給網の分散が課題になりました。

 ワクチンでも中国は安価な国産品を作り、輸出攻勢を掛けています。
 途上国や新興国を相手に「ワクチン外交」を展開して影響力拡大を狙います。

 G7はワクチンを全世界に行き渡らせるため、途上国などに10億回分を供与する方針で一致しました。
 各国が国内で確保したワクチンの余剰分を国際的な共同調達の枠組み「COVAX(コバックス)」などを通じて分配します。
 ワクチンの生産技術の移転や資金拠出も協議します。

 研究開発分野における重要技術の流出防止策も扱います。
 また、G7が協力して経済安全保障上の重要技術を保護する姿勢を鮮明にしました。

 新たなワクチンや治療薬の開発期間を100日以内に短縮することや、世界的な感染症の監視網の構築などを目指し、危機下での機能を向上させるための世界保健機関(WHO)改革も手掛けます。

 新型コロナでは、罹患者や死者の被害、ワクチンや医療用物資の確保で世界の格差が露呈しました。

 G7のうちで、桁違い、2桁違いに、罹患者や死者の被害の少なかったのは日本です。
 他の先進国からすると、うらやましくて仕方がないでしょう。
 G7はさすがに先進国ですから、ワクチンの確保に問題のある国は、1つとしてありませんでした。G7のどの国も、有り余るワクチンを確保しています。

 ちなみに、写真の席順は、以下のとおりです。
 議長(イギリス首相)、議長から向かって右(フランス大統領)、議長から向かって左(アメリカ大統領)、議長から向かって右2番目(ドイツ首相)、議長から向かって左2番目(カナダ首相)、議長から向かって3番目(日本首相)

1 議長
  イギリス ボリス・ジョンソン首相
2 国家元首である首脳(順位は先任順)
  フランス エマニュエル・マクロン大統領
  アメリカ ジョー・バイデン大統領
3 国家元首でない首脳(順位は先任順)
  ドイツ アンゲラ・メルケル 首相
  カナダ ジャスティン・トルドー首相
  日本 菅義偉首相
  イタリア マリオ・ドラギ首相
4 その他
  EU シャルル・ミシェル 欧州理事会議長
  EU ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長
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