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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

ワクチン2回完了1000万人超 職場接種は受付休止

 政府は、令和3年6月23日、新型コロナウイルスワクチンに関し、2回の接種を終えた人が1037万人になったと発表しました。

 ワクチン接種記録システム(VRS)への入力の集計によりますと、累計の接種回数も3438万回を超えました。

 65歳以上の高齢者のうち1回目を終えた割合も5割に迫ります(令和3年6月22日時点で1回目の接種は高齢者向けで1748万9340回となり、全体の49.2%に達しました)、地方自治体の未入力の分を加えると5割は既にこえていると思います。
 米ファイザー製は3週間、米モデルナ製は4週間の間隔を空けて2回目を打つため、7月中旬には半数を超す高齢者が2回の接種を終える見込みです。

 新規陽性者に占める高齢者の割合も、令和3年5月末の17%台から直近では11%台まで低下しました。
 また、接種率の高い一部地域で新規感染や重症化を抑えられている事例が出ています。
 高齢者1回目が67%と最も接種率が高い佐賀県は重症者の病床使用率が2%まで抑えられ、新規感染者は令和3年6月4日以降で5人以下を維持しています。
 高齢者の1回目接種率が59.7%の和歌山県は接種の進捗と並行して新規感染者は減り、2ケタとなったのは5月29日の17人が最後でした。

 1日あたりの接種回数も政府目標の100万回に近づいています。
 令和3年6月23日公表のデータによると、令和3年6月9日が99万回で最多でした。
 令和3年6月14日は101万回でしたが、同日は月曜日で、集計の仕組み上、土日に接種した医療従事者分を一度に計上しています。

 政府は希望するすべての人への接種を令和3年10月から11月までに完了させる目標を掲げています。
 まず、重症化しやすいとされる高齢者からワクチンを普及させ、感染拡大防止の効果を期待します。

 ただ、全国で多くの人が免疫を持って感染しにくくなる「集団免疫」を得るには課題があります。
 なかでも懸念されるのはより感染力が強いインド型(デルタ株)の拡大です。
 インド型(デルタ株)新規感染者の9割ほどを占める英国はインド型(デルタ株)21日時点で成人の1回目接種が82%、2回目は60%に上ったものの、感染は再び広がっています。

 世界保健機関(WHO)の研究者は令和2年8月に新型コロナの感染を断ち切るには少なくとも60~70%の人が免疫を持つ必要があるとの見方を示しました。
 感染力が強い変異ウイルスの広がりで、こうした割合の想定も上がるとの指摘が出ています。

 ワクチン接種に関連し、河野太郎規制改革相は令和3年6月23日の記者会見で、企業での職場接種の新規受け付けを令和3年6月25日午後5時で一時休止すると発表しました。

 申請が殺到し、モデルナ製ワクチンを供給できる量の上限に達しそうだと判断しました。
 これまでの申請で、企業と大学と合わせて3300万回分、自治体の大規模接種会場で1200万回分をそれぞれ超えました。
 モデルナ製を使う自治体の大規模接種会場向けも23日で新規の受け付けを止めました。

 もとより、すでに1回目を接種した人の2回目分は、モデルナ製を使う自衛隊の大規模接種センターや大学での接種分は別枠で確保しており運用に支障はありません。

 なお、厚生労働省は、モデルナ社からワクチンを令和3年6月末までに4000万回分、令和3年9月末までにさらに1000万回分の供給を受ける契約を結んでいます。

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