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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

アメリカ、台湾にモデルナワクチン250万回分送付

 ロイター通信などによると、令和3年6月19日、アメリカ務省の報道官はツイッターを通じて「モデルナ社の新型コロナワクチン250万回分を台湾に送った」と明らかにした。
 これは 約束していたワクチンの3倍にもなります。

 アメリカは当初、台湾に、75万回分のワクチンを提供することにしていましたが、今回約束していた物量の3倍に達する規模が送られたことになります。
 このことに対して台湾の蔡英文総統は、アメリカ側の報道官のツイッターに「友情を示してくれたアメリカに感謝する」と返信しました。

 アメリカ側は「政治や経済的理由から、ワクチンを配分したのではない」と伝えていますが、台湾は米中対立の要衝地であり、半導体需給問題を解決してくれる核心的地域であることからとみられます。

 特に、台湾はファイザー社ワクチンを購入しようとしていたのですが、中国の妨害により輸入できないことを蔡英文総統が明らかにしています。

 中国は台湾に「中国製のワクチンを供給する」という意志を示したが、台湾はこれを拒否しています。
 当たり前の話ですね。

 ロイター通信は、アメリカが台湾にワクチン供給をした理由の一つとして「半導体チップ」をあげました。
 台湾は世界最大の半導体ファウンドリ(委託生産)企業であるTSMCを保有している国です。
 ロイター通信は「アメリカの自動車製造企業などに必須となる半導体チップなどの安定的な供給網の確保において台湾と協力する中、ワクチン供給が行なわれた」と報道しました。

 日本も、自国で使わないアストラゼネカ社のワクチンの製造国ですから、ASEANに一巡したら、台湾に追加送付すべきではないでしょうか。


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