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雑記帳

アフガニスタン政府の崩壊

 アメリカのアフガニスタンからの軍隊撤退の隙間を狙って、「タリバン」は令和3年8月15日アフガンの首都カブールを占領し、アフガニスタンのガニ大統領が国外に逃げることでアフガニスタンはタリバンの手に渡のました。
 「タリバン」がアメリカのつくった傀儡政権(puppet government)を倒したということになります。

 第二次世界大戦後に建国されたアメリカの傀儡政権が、アメリカ軍の撤退とともに、あっけなく崩れたという図式は、北ベトナムが南ベトナムの傀儡政権を制圧し、統一したのと同様です。

 あと1つ、第二次世界大戦後に建国されたアメリカの傀儡政権がありますね。
 韓国です。
日本による併合前から自国による統治機構がしっかりしたわけではなく、李承晩は、ハワイから在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁直接統治下の朝鮮半島南部に帰還しています。

 北朝鮮はソビエト連邦の傀儡政権といえます。金日成は、ソビエト連邦から、ソ連占領下の朝鮮半島北部に来ています。

 朝鮮戦争は、アメリカとソ連の代理戦争でした。

 北朝鮮は原子爆弾を保有し、傀儡政権をつくったロシアや朝鮮戦争で助けてもらった中国のいうことを聞かなくなりました。
 韓国も、アメリカと日本の援助のもと経済発展したにもかかわらずせ、日本だけでなく、アメリカに楯突くような行動をしています。

 ワシントン・ポスト紙でコラムニストを務めるマーク・ティッセン氏は、令和3年8月16日、イスラム武装組織「タリバン」がアフガニスタンを事実上掌握したことについて「もし韓国がこのように持続的な攻撃を受ける状況になったら、米国の支援がなければたちまち崩壊していただろう」と指摘しました。

 ティッセン氏は相次ぐ反論に対し「韓国は米国の支援がなければ自分を守れないので、われわれは今もそこにいる」と改めて主張しています。

 アメリカ政府は令和3年8月17日、韓国は内戦で戦っているアフガニスタンと状況が完全に違うとし、在韓米軍の撤収計画はないと明らかにしています。

 ジェイク・サリバン国家安全保障問題担当大統領補佐官は、記者会見で「バイデン大統領は韓国や欧州でわが兵力を撤収する意思がないと繰り返し明らかにしてきた」としたうえで「(韓国などの状況は)われわれが今アフガニスタンで体験している状況と根本的に違う」と述べています。

 アメリカ軍(陸軍のみ駐在)が韓国から撤退して、北朝鮮が侵攻してきた場合、韓国だけで自国を守れるかどうかもわかりません。
 戦争になれば、指導者が我先に逃げ出す国民性です。
 李承晩も、朝鮮戦争勃発時、我先にと逃げています。

 韓国軍の表向きの装備は別ですが、朝鮮民族は、歴史上、戦争をして朝鮮民族が単独勝ったということは歴史はないようです。
 なお、高句麗は朝鮮民族の国ではなく満州族の国で、随を脅かしました。

 冷静に考えれば、韓国政府が、アメリカ軍の撤退を求める選択肢はないように思います。
 ただ、韓国は、理性的な行動をとらないことが多いので、何をしでかすかわかりません。
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