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2023年バックナンバー

雑記帳

パリティー・ビット

 日時を連絡するとき「令和5年1月30日(月)午後6時30分」と記載するのが普通です。
 「令和5年1月30日」は「月曜日」に決まっているのですから、「(月)」は、余計な情報です。
 なぜ、「令和5年1月30日(月)」という表現をするのでしょうか。

 人間は「ミス」をします。「ミス」をしないのであれば「神」であり「人間」ではありません。
 日時を連絡するのは「人間」ですから「ミス」をすることがあります。

 「令和5年1月30日」とだけ書いたのでは、月や日付をうっかり間違っていて、誰も、その間違いを指摘できない可能性があります。
 「令和5年1月30日(月)」と書いておけば、1月29日や1月31日の誤りという可能性は否定できません。
 曜日を付することの有用性がよくわかるのは、閏年でない年の2月と3月です。曜日を付加しても、2月か、あるいは、3月かの誤りについて誰も気がつきません。
 結構、行き違いが生じます。

 いわゆる「パリティービット」=「データ本体に付加される検査ビット」と同じで、理屈の上では必要ありませんが(冗長となりますが)、誤りを発見し、未然に防ぐために必要なものといえるでしょう。
 コンピュータで「偶数パリティービット」「奇数パリティービット」を加えるのと同じ理屈でしょう。

 ちなみに、法廷で傍聴していればわかることですが、ほとんどの裁判官は「次回期日は、令和5年1月30日月曜日の1時30分」というように、曜日をつけて言ってます。
 なお、法廷は午前10時から午後5時までに決まっていますから、午前午後の区別は言いません。

 人間はミスをします。
 「ミスが起きない」という前提で仕事をするのは危険です。
 ミスがおきた場合、被害を最小限度にとどめるための少しくらいの事前の労力はいとうべきではないでしょう。
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