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2023年バックナンバー

雑記帳

卒業アルバムで欠席者の合成は当たり前

 片付けものをしているとき、卒業アルバムを見ると、手が止まってしまいますよね。
 私の場合は、大抵白黒ですが、時代背景が分かります。

 昔の卒業アルバムを開くと、集合写真の隅に撮影日に欠席した児童生徒の姿が「別窓」で写っています。
 日本地図の沖縄県のような扱いです。

 ただ、過去の話になりつつあるらしいです。
 最近の卒業アルバムはさまざまな合成や修整が施されるのが当たり前になっているようです。
 卒業アルバムの集合写真については、欠席者を「合成」して入れるのを希望される学校が大半で、かつてのような「別窓」はないそうです。

 卒業アルバムの写真の修整はかなり以前から行われていたそうです。
 特に多いのは、目を閉じて写った児童生徒の目を開ける、「目つむり」の修整だそうです。
 まあ、複数枚取るのはそのためですが、簡単に修正はできず、目の開いている方を参考に手書きで修正していたようです。

 デジタル時代になると、「Photoshop」などの画像編集ソフトを使って簡単に目つむりの修整ができるようになりました。
複数枚取って、目の開いている方の写真を、目をつむっている方の写真にくっつければ終わりです。

 話を戻して、集合写真に欠席者を合成して入れるようになったのは10年ほど前からだそうです。
 スマホが普及し、撮った写真をアプリで加工することが当たり前になると、合成への抵抗感が薄れていったようです。
 さらに、画像加工技術が進化し、卒業アルバムの集合写真でも「きれいに合成できる」ということが学校に認知されるようになりまし。
 集合写真の合成が全国に広まっていったそうです。

 集合写真の撮影当日、カメラマンが欠席した児童生徒はいないか、学校に確認し、
欠席者がいる場合はあらかじめその生徒を合成する位置を空けて撮影し、後日、欠席した子を同じ場所、同じライティング、同じ画角で撮影し、それを切り取って、場所を空けて撮影した集合写真に調整して貼り付け、さらに明るさ、色を微調整して周囲と違和感がないようになじませるそうです。

 重大犯罪が起こったとします。
 被疑者の写真の入手が難しければ、学校の同級生を当たれば、卒業アルバムを提出してくれる人がいます。
 40歳、50歳の犯人が、15歳や18歳のころの幼いころの写真で放送されます。
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