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2023年バックナンバー

雑記帳

ポーランド、ウクライナに戦闘機供与へ 近々まず4機

 ポーランドのドゥダ大統領は、令和5年3月16日、保有する旧ソ連製のミグ29戦闘機4機を数日中にウクライナに供与すると発表しました。
 ロシアがウクライナに侵攻して以来、同国への戦闘機の供与は北大西洋条約機構(NATO)加盟国で初めてです。

 ドゥダ大統領によると、ポーランドは1990年代にドイツ民主共和国(東ドイツ)から譲り受けたミグを12機ほど保有していて、現在もポーランド領空の防衛で運用しているということです。
 ドゥダ大統領氏は「数日中にミグ29戦闘機4機をウクライナに引き渡す。残りは整備中で、こちらも引き渡しの準備が進められている。我が国はミグ29に代わって韓国のFA50戦闘機と米国のF35戦闘機を運用する」と説明しました。

 首都ワルシャワでチェコのパベル大統領と記者会見に臨んだドゥダ氏は、両国が共にウクライナを支援すると表明しました。
 「チェコとポーランドは人道的、軍事的なレベルでのウクライナ支援に関して絶対的に先頭に立っている国だ」と述べました。

 NATO加盟国は、令和5年初め、西側製の近代的な戦車をウクライナに供与することで合意しました。

 その後、ウクライナの高官らはロシアのミサイルとドローン(無人機)による攻撃の防衛に緊急に必要として、米国製のF16戦闘機の供与を求める声を強めています。

 もっとも、米国や同盟国は、F16の操縦にはかなりの訓練が必要であること、ロシアが戦闘機を簡単に撃ち落とすことが可能な大規模な防空システムを運用していること理由に、供与は現実的ではないとの見方を示してきました。
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