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2023年バックナンバー

雑記帳

県境

 江戸時代の国名と、現在の都道府県境が一致するのは、四国くらいではないでしょうか。 江戸時代の国名の方が県より多かったので、国名の寄せ集めで県となった例もあります。
 また、国名の一部が、現在の県になったという例もあります。

 たとえば、大阪府は、摂津国の一部、和泉国、河内国、京都府は、山城国の一部、丹波国、丹後国、兵庫県は摂津国の一部、丹波国の一部、播磨国、但馬国、淡路国、美作国の一部、備前国の一部、奈良県は大和国、和歌山県は紀伊国の一部、滋賀県は近江国からなっています。

 私が住んでいる兵庫県は「寄せ集め」ですね。「国数」「7」は北海道についで堂々の2位だそうです。
 他はともかく、ほんまか?備前は岡山だけやろぅ~という感じはしますが、ごく一部備前の国が兵庫県に属しているそうです。

 和歌山県=紀伊国と思われる方も多いのですが、東南の部分は三重県(三重県は、伊勢国、志摩国、紀伊の国の一部から成ります)になっています。
 西牟婁郡(白浜町のあるところです)、東牟婁郡は和歌山県ですが、南牟婁郡・北牟婁郡は三重県です。紀伊国の東西南北の牟婁郡を2分割し、東西が和歌山県、南北が三重県に分かれています。
 三重県のJRの駅には「紀伊長島」など「紀伊」がつく駅が結構あります。今は市になっていても、昔は南牟婁郡・北牟婁郡でした。
 正直なところ、和歌山県にとって「厄介払い」したところといっていいでしょう。
 おかげで、昭和52年には、和歌山県内の鉄道がほぼ全部電化になりました。
 電化になっていないのは、JRの新宮駅から和歌山県と三重県の県境までの区間、あと、紀州鉄道という赤字を垂れ流している御坊市の区間のみです。
 紀州鉄道が撤退しないのは、東京都にある紀州鉄道という会社が、スポーツ・保養施設の経営しているのですが、鉄道会社として信頼できる会社であることを謳うためだけに存続させています。

 三重県内の鉄道には、未だ、電化されていない旧・紀伊国の区間があります。
 また、高速道路の整備状況のパーセントにも悪影響をおよぼしています。
 ちなみに、和歌山県内の高速道路は、二階自由民主党前幹事長のおかげか、順調すぎて、必要性に疑問のあるところまで工事をしています。
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